生成AI最前線第5回 AI動画に「印」がつく時代へ 本物とフェイクをどう見分けるか

ニュースで見かけた政治家の発言
SNSで流れてきた事件の映像

それらが本物かどうか、皆さんは自信を持って言えるでしょうか。

最近は、有名人になりすました投資詐欺の広告や、本人そっくりの声で家族を装う電話なども出てきています。
「見れば分かる」が通用しにくい時代になりつつあるのです。

YouTubeがAI動画にラベルをつけ始めた

YouTubeは2026年5月から、AIで作られた、または大きく加工された動画に対して、分かりやすいラベルを表示する取り組みを強化しています。

これまでは、投稿者が「AIを使いました」と自己申告することが中心でした。
しかし今後は、投稿者の申告がなくても、YouTube側のシステムが本物そっくりのAI動画を検知した場合、自動でラベルをつけることがあります。

長い動画では動画の下に、ショート動画では映像に重ねる形で表示されます。
フェイク動画が増えている中で、これは私たち見る側を守るための一歩と言えます。

本物を見分ける仕組みも進んでいる

こうした取り組みは、YouTubeだけではありません。
いま世界では、画像や動画に「どのように作られたのか」という履歴を残す仕組みづくりも進んでいます。

誰が、いつ、どんなツールで作ったのか。
どのように編集されたのか。
そうした情報を、後から確認できるようにする仕組みです。

また、グーグルはSynthIDという電子透かし技術を使い、AIで作られた画像や動画、音声に、目に見えない印を入れています。

本物と偽物を見分けるための仕組みが、少しずつ整えられているのです。

それでも「AI印」は万能ではない

ただし、AIラベルや電子透かしがあれば安心、というわけではありません。

画像や動画を強く加工したり、別のAIで作り直したりすれば、検知をすり抜けるものも出てきます。
フェイクを作る側と、見分ける側のいたちごっこは続いていきます。

また、ラベルがあることで、かえって中身をよく見ずに判断してしまう可能性もあります。
「AI生成」と書いてあるから疑う。
ラベルがないから本物だと思い込む。
そうした単純な受け止め方も危険です。

さらに、ディープフェイクが広がると、本物の映像まで「どうせAIだろう」と疑われることがあります。
偽物を疑う姿勢が身につく一方で、本物かどうか信じるのが難しくなってしまうのです。

日本ではどうなっているのか

日本でも、ディープフェイクやAI生成コンテンツの悪用は問題になっています。

ただ、現時点では、こういった悪用を直接まとめて規制する法律が整っているとは言えません。
内容によっては、詐欺、名誉毀損、著作権侵害、肖像権やプライバシーの侵害など、既存の法律で対応することになります。

今後、日本でもAIで作られたコンテンツをどのように表示し、どう扱うのかが大きなテーマになっていくはずです。

まとめ

AIラベルは、本物かどうかを考えるきっかけになります。
ただし、「ラベルがあるから安心、ないから本物」とは言い切れません。

発信元はどこか。
他の情報源でも確認できるか。

生成AI時代には、見た目だけで判断せず、少し立ち止まって確かめる姿勢が大切です。

AI経営整理プログラム「ミニ講座」ー7月開催のご案内

大変ご好評をいただいております「経営者・経営層の方を対象とした」AI経営整理プログラムのオンライン“ミニ”講座の7月開催が決定しました!

今回は、みなさまが出席しやすい金曜日の夕方、土曜日の午前の開催もございます!

AIの使い方を学ぶのではなく、「経営にどう活かすか」を整理するための、1時間完結のミニ講座です。定員は各回5名と少人数制のため、ご関心のある方はお早めにご予約ください!

生成AI活用体験談第8回 「親しみやすく」と頼んだら大阪弁のビジネスメールが届いた!AIへのトーン指定は具体的に

「チャッピー、大阪のお客様に親しみやすい感じでメールを作って!」——どやっと仕上がってきたのは、「おおきにでっせ〜!めっちゃ楽しみにしてまっせ!!」という、関西弁全開の返信メール。

“親しみやすい”の解釈はAIによって違うかも!トーンや雰囲気は具体的に伝えましょう。

① 大阪のお得意先から来訪の連絡が!

「わぁ!大阪のお得意先さんが来てくれるんだ!楽しみですね!」。受信トレイに届いた丁寧なメール——「いつもお世話になっております。大阪支社のOOです。ぜひ一度、御社へご挨拶に伺いたいです。都合はいかがでしょうか。」

温かみのある返信を送りたい。そこで事務員さんはチャッピーに依頼することにしました。

② 「親しみやすい感じで」とお願いしたら…

「チャッピー、親しみやすい感じで、”ぜひ来てください!”って返信メールを作って!」
「おまかせください!!」——どやっと仕上がってきたのがこちらです。

返信メール(作成中) 宛先:〇〇様
❌ チャッピーが作ったメール

〇〇様

おおきにでっせ〜!
ぜひぜひ来たってくださいな!
社員一同、めっちゃ楽しみにしてまっせ!!
当日は気いつけてお越しくださいな😊
何かあったら、なんでも言うてくださいな!
ほな当日よろしゅう頼みますわ〜!!
待ってま〜す♪

株式会社△△ 営業部一同

📝 親しみやすさMAXです!!

「なんでやねん!コテコテやないかい!」——事務員さんの突っ込みももっともです。「わはは〜」「ほな、さいなら〜」とチャッピーは満足げですが、これはビジネスメールとして送れません。

③ なぜこうなった?「親しみやすい」は曖昧なワード

チャッピーは悪くありません。「親しみやすい」という言葉を、AIなりに誠実に解釈した結果がこれです。AIには「ビジネス上の適切な距離感」「日本のビジネスマナー」「相手との関係性」といった暗黙の前提が伝わっていなかったのです。

⚠️ AIに「感覚的な言葉」だけで頼むと起きること

「親しみやすい」「やわらかく」「フレンドリーに」などの感覚的な言葉は、人によって・AIによって解釈が大きく異なります。第3話の「シュッとして、ふわっとして」と同じ問題です。AIは指示された言葉を文字通りに最大化しようとするため、想像を超えた結果になることがあります。

④ トーン指定は「感覚語」を「具体語」に変えよう

「親しみやすい」という言葉を使いたいなら、それがどんな状態なのかを言語化して添えることが大切です。

「親しみやすく」
❌ これだけでは伝わらない
✅ 「丁寧語を使いつつ、堅苦しくなりすぎない温かみのある文体で」

「やわらかく」
❌ これだけでは伝わらない
✅ 「敬語は保ちながら、句読点を多めに使ってテンポよく」

「フレンドリーに」
❌ これだけでは伝わらない
✅ 「ビジネスメールの礼儀は守りつつ、歓迎の気持ちが伝わるように」

「明るく元気に」
❌ これだけでは伝わらない
✅ 「感嘆符は使わず、前向きな言葉を選んで簡潔に」

正しい指示で作り直してみよう

トーンを具体的に伝え直すと、このような仕上がりになります。

修正後の指示
「〇〇様への返信メールを書いてください。
・ビジネスメールの礼儀は守る(敬語・です・ます調)
・来訪を心から歓迎する気持ちが伝わるように
・堅苦しくなりすぎず、温かみのある文体で
・方言や感嘆符は使わない
・200文字程度」

修正後のメール 宛先:〇〇様
✅ 適切なビジネスメール
〇〇様

ご連絡いただきありがとうございます。
ぜひご来社ください。社員一同、心よりお待ちしております。
ご都合に合わせて日程を調整いたしますので、お気軽にお申し付けください。
当日お会いできることを楽しみにしております。

株式会社△△ 営業部

⑤ すぐ使える!ビジネスメールのトーン指定テンプレート

メール作成プロンプトのテンプレート

【宛先・関係性】
 〇〇様(取引先/初対面/長年のお付き合いなど)への返信メール

【目的】〇〇をお伝えする(来訪歓迎/お礼/日程調整など)

【文体】敬語・です・ます調、〇〇な雰囲気(堅すぎず柔らかすぎない など)

【禁止事項】方言・感嘆符・絵文字は使わない

【文字数】〇〇文字程度

✅ トーン指定で使える具体的な言葉リスト

•「丁寧語は保ちながら、読みやすいテンポで」
•「歓迎・感謝の気持ちが自然に伝わるように」
•「形式的になりすぎず、人間味のある表現で」
•「簡潔に、でも冷たくならないように」
•「文末表現を単調にせず、少しバリエーションをつけて」

まとめ:AIへの「感覚語」は必ず「具体語」とセットで

「親しみやすさMAXです!!」と誇らしげなチャッピーを責めることはできません。指示通りに、全力で応えてくれたのですから。ただ、その「全力」が私たちの想像と違う方向に向かってしまうことがある——それがAIの面白さでもあり、使いこなすポイントでもあります。

「親しみやすい」「やわらかく」「フレンドリーに」と伝えるときは、必ずその言葉の中身を一緒に説明しましょう。言葉を丁寧に言語化する習慣が、チャッピーとのやりとりをぐっと上質にしてくれます!

生成AI入門トピック第6回 生成AIにどう頼めばいいか分からないときは

前回は、生成AIにはふだんの言葉で話しかけていい、というお話をしました。

でも、いざ使おうとすると、こんなふうに感じることがあります。

「何をどう頼めばいいのか分からない」
「イメージをどう伝えればいいか分からない」
「頭の中にはあるけれど、うまく言葉にできない」

実は、生成AIを使うときに大切なのは、プロンプトの書き方だけではありません。
自分が何に困っているのか、何をしてほしいのかを、具体的な言葉にしていくこともとても大切です。

今回は、生成AIにうまく頼めないときの考え方についてお話しします。

うまく使えない原因は、指示の前にあることもある

生成AIが期待どおりに答えてくれないとき、つい「プロンプトが悪かったのかな」と考えてしまいます。

もちろん、指示の出し方は大切です。
ただ、その前に、自分の中で頼みたいことがまだ曖昧な場合もあります。

たとえば、

「文章を作ってほしい」のか
「文章を直してほしい」のか
「考えを整理してほしい」のか
「アイデアを出してほしい」のか
「判断材料がほしい」のか

これだけでも、頼み方は変わります。

期待と違う答えが返ってきたとき、
それは生成AIが使えないのではなく、
こちらの目的がまだ十分に伝わっていないのかもしれません。

とにかくまず言葉にすること

生成AIに慣れないうちは、何とか言葉を整えようとしがちです。

「○○を使って、○○をしたいけど、どうすればいいか考えて」

ここまで書けるなら上出来ですが、案外難しいものです。

実際には、次のようなレベルになることが多いです。

「○○したい」

最低限、これだけでも会話は始められます。
まずは、「自分が何をしたいのか」を伝えるだけで大丈夫です。

「メールを書きたい」
「議事録を作りたい」
「相談に乗って」

これだけでも、生成AIは会話のきっかけを作ってくれます。

さらに一言添える

とはいえ、先ほどの一言だけだと、生成AIの回答が意図しないものになりがちです。
そこで、文章の最後にこの言葉を添えてみてください。

「不明点は私に質問して」

たったこれだけです。

「メールを書きたい。不明点は私に質問して」
「議事録を作りたい。不明点は私に質問して」
「相談に乗って。不明点は私に質問して」

すると、生成AIのほうからあなたに質問してくれるようになります。
あとは、ひとつずつあなたの考えや気持ちを伝えて、少しずつ形にしていけばOKです。

まとめ

生成AIをうまく使う第一歩は、完璧なプロンプトを書くことではありません。

自分が何に困っているのか。
何をしてほしいのか。

そうしたことを、少しずつ言葉にしていくことです。

うまく言葉にできないときは、そのこと自体を伝えても構いません。

「うまく説明できないので、質問してください」

この一言からでも、生成AIとのやり取りは始められます。

まずは、今の考えを言葉にしてみる。
これができるようになれば、生成AIは一段とスムーズに使えるようになります。

生成AI活用体験談第7回 ChatGPTが迷子になる!?同じチャットに話題を入れすぎるとAIが混乱する理由と正しい使い方

「昨日お願いした企画書、バッチリだったのに——翌日別の案件を同じチャットで頼んだら、なんかヘンな提案が出てきた!」
実はこれ、AIの「記憶の引っ張られ」が原因です。チャットは話題ごとにわけるか分岐させましょう!同じチャットに入れすぎると、AIも迷子になっちゃうよ〜!

① 20代女性向け企画書、完璧に仕上がった!

「ターゲットは20代女性、かわいくポップな企画書を作って♪」とチャッピーにお願いしたら、「おまかせください!パッチリ仕上げました〜!」と、コンセプト・ターゲット・キーワードが揃った完璧な企画書が完成。「さすが!!」と大喜びの事務員さん。

② 翌日、同じチャットで別の企画書を依頼した

翌日、今度は「50代男性向けの企画書をお願い!どっしり信頼感のある感じで♪」と、昨日と同じチャットに続けて入力しました。チャッピーの返答は「今日のご用はなんでしょうか?」。一見普通に見えたのですが……。

📅 昨日の会話

ターゲットは20代女性、かわいくポップな企画書を作って♪

かしこまりました!かわいくポップに作成しました♪


📅 翌日(同じチャットに続けて入力)

50代男性向けの企画書をお願い!どっしり信頼感のある感じで♪

かしこまりました…(20代女性…かわいい…ポップ…/50代男性…信頼感…どっしり…)どっちを作れば…!?

⚠️ AIが昨日の文脈を引っ張ってしまい、ターゲットやトーンが混在した企画書を生成してしまう可能性があります

③ なぜAIは「記憶に引っ張られる」のか?

ChatGPTなどの生成AIは、同じチャット内の会話履歴をすべて「文脈(コンテキスト)」として参照しながら回答を生成します。つまり、ひとつのチャットに複数の話題が混在していると、AIは過去のやりとりを引きずりながら返答してしまうのです。

漫画の結末がまさにそれ。「これはアナタだけの特別プランよ♡」とテレビショッピングのような謎の提案が出てきてしまったのは、20代女性向けのポップさと50代男性向けの信頼感が混ざり合った結果です。チャッピー、大丈夫……?

 AIの「コンテキスト汚染」とは?
同じチャットに異なる目的・ターゲット・トーンの依頼が混在すると、AIが過去の文脈を引きずって回答の精度が下がる現象です。特に「方向性が正反対の案件」を続けて頼む場合に起きやすく、出力がちぐはぐになる原因になります。

💡 補足:人間の「記憶のひっぱられ」とAIの決定的な違い

人間は「勘違い」や「思い出せない」ことで記憶が引っ張られますが、AIの場合は「確率計算の偏り」によって引っ張られます。AIには「これは絶対に正しい事実だ」という確信(意識)がないため、統計的にボリュームが多いデータや、直近で入力された強いキーワードにどうしても出力が引きずられてしまうという特性があります。

④ こんなときにAIは迷子になりやすい

🚫 同じチャットに混ぜてはいけない組み合わせ

• ターゲットが異なる複数の企画書・提案書
• トーンが真逆の文章(やわらかい/硬い、ポップ/シリアスなど)
• まったく関係のない複数のプロジェクトの作業
• プライベートな相談と仕事の依頼の混在
• 長期間にわたって使い続けたチャット(履歴が長くなりすぎたもの)

⑤ 正しい使い方:チャットは「話題ごと」に分ける

解決策はシンプルです。案件・プロジェクト・話題が変わったら、新しいチャットを始める——それだけで、AIは余計な文脈を引きずらず、クリーンな状態で回答してくれます。

❌ やりがちなNG例
【同じチャットに続けて入力】
昨日:20代女性向け企画書
今日:50代男性向け企画書

AIがターゲット・トーンを混同してしまう
✅ 正しい使い方
【チャットを分ける】
チャットA:20代女性向け企画書
チャットB:50代男性向け企画書

それぞれが独立した文脈で
精度の高い回答が得られる

チャットを上手に管理する4つのルール

01 案件ごとに新しいチャットを開く
プロジェクトや依頼の種類が変わったらリセット。「新しいチャット」ボタンを気軽に使おう

02 チャット名をつけて管理する
「20代向け企画書」「50代向け企画書」などタイトルをつけると見つけやすく混同も防げる

03 最初に前提条件を毎回伝える
新しいチャットを開いたら「今回のターゲットは〇〇、目的は〇〇です」と最初に宣言する

04 長くなりすぎたチャットはリセット
同じ案件でもやりとりが長くなると文脈が複雑に。節目で新チャットに切り替えるのも有効

新しいチャットを始めるのは「もったいない」ことじゃない

「また最初から説明するのが面倒」と感じて同じチャットを使い続けてしまう方も多いですが、実はその方が出力の質が下がって非効率です。最初の前提条件をテンプレートとして手元に控えておけば、新チャットでもすぐに再開できます。

✅ 前提条件テンプレートの例

ここからは、これまでの相談とは別件です。
前回までの内容・ターゲット・文体・雰囲気は、今回の回答には引き継がないでください。

今回の目的:
(例:50代男性向けの企画書を作成したい)

ターゲット:
(例:50代男性、経営者、管理職、既存顧客など)

使う場面:
(例:社内会議、営業提案、ブログ記事、チラシ、メールなど)

希望する雰囲気:
(例:落ち着いた、信頼感がある、ビジネス向け、やさしい、親しみやすいなど)

入れてほしい内容:




避けてほしい内容:



出力形式:
(例:見出し付きの本文、箇条書き、メール文、表形式、チラシ原稿など)

上記の条件だけを前提にして、回答してください。


入力例

【前提条件テンプレート】

ここからは、これまでの相談とは別件です。
前回までの内容・ターゲット・文体・雰囲気は、今回の回答には引き継がないでください。

今回の目的:
50代男性向けの健康食品の企画書を作成したい

ターゲット:
50代男性、会社員、健康診断の数値が気になり始めた層

使う場面:
社内の商品企画会議

希望する雰囲気:
落ち着いた、信頼感がある、専門的すぎず分かりやすい

入れてほしい内容:
・商品コンセプト
・ターゲットの悩み
・訴求ポイント
・販売方法の案

避けてほしい内容:
・かわいすぎる表現
・若者向けの軽い言葉づかい
・医学的に断定する表現

出力形式:
企画書のたたき台として、見出し付きで整理してください。

上記の条件だけを前提にして、回答してください。

まとめ:AIも「文脈の整理」が大好き

チャッピーが混乱してしまったのは、チャッピーのせいではありません。人間でも「昨日と全然違う方向の仕事を突然頼まれたら戸惑う」のと同じです。

AIは優秀な相棒ですが、何を前提に考えを決めるかは私たちです。チャット、文脈を上手に整理することで、生成AIとのやりとりの質がぐっとあがりますよ!

生成AI最前線第4回 生成AIの便利さの裏側にあるもの データセンターと電力の現実

生成AIの登場によって、私たちの生活や仕事は少しずつ変わってきました。
文章を書くのは楽になりましたし、調べ物も手早くできるようになりました。

ですが、その裏側でも大きな変化が起きています。
それが、データセンターの電力需要です。

生成AIの裏側にはデータセンターがある

生成AIは、私たちのスマホやパソコンの中だけで動いているわけではありません。
質問を送ると、その情報はデータセンターと呼ばれる大きな施設に送られ、そこで処理されます。

データセンターには、多数のサーバーが並んでいます。
これらを使って生成AIの答えを生成するのですが、その際、大量の計算が行われています。

そして、大量の計算には大量の電気が必要です。
また、大量の電気を使って計算すると、大量の熱も発生します。
サーバーは熱に弱いので、発生した熱を冷却するための設備が必要です。
この冷却にも、少なくない電力が使われます。

そのため、大規模なデータセンターでは非常に大きな電力が必要になります。
国際エネルギー機関は、2024年の世界のデータセンターの電力消費を、世界全体の電力消費の約1.5%と推計しています。
割合だけ見ると小さく見えるかもしれません。
しかし、データセンターは特定の地域に集中しやすいため、その地域の電力網には大きな負担になることがあります。

データセンターに圧迫されるアメリカの電力事情

特にアメリカでは、AI向けデータセンターの建設が急速に進んでいます。
その結果、電力をどう確保するのか、送電網をどう整備するのか、電気料金に影響しないのか、といった問題が出てきています。

実際、アメリカではデータセンター建設に対する反対運動も起きています。
ニュージャージー州ミルビル市では、電力や水の消費、公共料金への影響、騒音などへの懸念から、大規模データセンターの新規建設を禁止する決定が出されました。

また、環境問題も浮き彫りになってきています。
たとえばMicrosoftは、AIやクラウドの拡大などを背景に、2020年と比べて温室効果ガス排出量が23.4%増えたと公表しています。
報道では、AIデータセンターの拡大によって、2030年のクリーンエネルギー目標を見直す可能性も指摘されています。

生成AIを支える施設は、便利な技術の裏側にある一方で、地域の暮らしにも影響を与える存在になりつつあります。

日本にもいずれ、データセンターの電力問題は訪れる

日本ではどうでしょうか?

実は日本でも、データセンターの整備は進んでいます。
千葉県の印西・白井エリアでは、約250MW規模の大規模データセンターキャンパス計画が発表されています。
また北海道苫小牧市でも、日本最大級のAIデータセンターが2026年度に開業予定です。
アメリカほど大きな問題になっているわけではありませんが、日本でも無関係な話ではありません。

もちろん、アメリカと同じ問題がすぐに起きると決まったわけではありません。
ただ、国内でAIを活用する動きがさらに広がれば、それを支える設備も必要になります。
日本でも、早めに考えておきたいテーマです。

まとめ

生成AIは、とても便利な道具です。
一方で、それを実現するために、大きなコストがかかっているのも事実です。

今回は電力を取り上げましたが、ほかにもサーバーの部品に使われるレアメタルの問題などもあります。
便利さが強調される一方で、解決していかなければならない課題も存在するということです。

これからAIがさらに広がっていく中で、便利さだけでなく、私たちの暮らしへの影響にも目を向けていきたいところです。

生成AI活用体験談第6回 ChatGPTだけじゃない!ClaudeもGeminiも…生成AIの「モテ期」到来!?それぞれの得意なことと使い分け方

チャッピーとも仲良くなってきたし、そろそろ他の生成AIも使ってみたいな…」——夢の中に現れたのは、個性豊かな生成AIたちでした。生成AIには、それぞれ得意なことがあります。目的に合わせて使い分けてみましょう♪
今回は、主要な生成AIの特徴と、シーン別の使い分け方をやさしく解説します。

① 「そろそろ他の生成AIも使ってみたい」——モテ期の夢

チャッピー(ChatGPT)との日々にすっかり慣れてきた事務員さん。ある夜、夢の中に個性豊かな生成AIたちが現れて、「え、ええ〜!?みんなカッコいい〜!どうしよう〜!!♥」と大騒ぎ。

——しかしジリリリとアラームが鳴り響き、「ハッ!!」と目が覚めたら、全部夢でした。「夢だったか…ガクーン…」と項垂れる事務員さんの横で、チャッピーがジト目を向けているのでした。

笑えるオチですが、夢の内容は本当のことです。今、世の中にはChatGPT以外にも、個性豊かな生成AIがたくさん登場しています。

② 夢に現れた3人(?)の生成AI

漫画に登場した3つの生成AIを紹介します。名前の由来も、なんとなくわかりますか…?

Claude
蔵人(くろうど)= Claude
「いつでも相談してね。君の考えを一緒に深めていこう。」

Anthropicが開発した対話・文章生成に特化した生成AI。安全性と誠実さを設計の中心に置いており、長文の読解・要約・文章の添削・複雑な思考の整理が得意。丁寧で誠実な回答スタイルが特徴。
長文読解文章作成思考整理

Gamma
カン・マ= Gamma
「僕と一緒に、最高の資料を作ろうよ!」

テキストを入力するだけでAIが自動でプレゼンスライドや資料を生成するクリエイティブツール。デザインの知識がなくても、見栄えのよいスライドや提案書をすばやく作れるのが最大の強み。
スライド自動生成資料作成デザイン不要

Gemini
ジェミニー= Gemini(ジェミニ)
「君のアイデアを形にするの、得意なんだ。一緒に未来をつくろうよ。」

Googleが開発したマルチモーダル生成AI。テキストだけでなく画像・動画・音声など複数の形式を横断して理解・生成できるのが最大の特徴。GmailやGoogleドキュメントとの連携も強力。
マルチモーダル画像・動画対応Google連携

ChatGPTも含めた4つのAIを比較してみよう

AI開発元ひとことで言うとこんな人におすすめ
ChatGPT
チャッピー
OpenAI
(アメリカ)
何でもこなせる
万能型AI
まずAIを使ってみたい初心者・日常的な相談全般に
Claude
蔵人
Anthropic
(アメリカ)
対話・文章生成に
特化した生成AI
長い文章を読み解きたい・丁寧な文章を書きたい人に
Gamma
カン・マ
Gamma Tech,Inc.
(アメリカ)
AIが自動で資料を
生成するツール
プレゼンや提案書をすばやく・きれいに作りたい人に
Gemini
ジェミニー
Google
(アメリカ)
マルチモーダル
生成AI
画像や動画も扱いたい・Googleツールをよく使う人に

シーン別・使い分けガイド

「どれを使えばいいの?」という疑問に、目的・シーン別一例をお伝えします。

💼 仕事の文章・思考整理
Claude:長い報告書・契約書の要約、企画書の添削、複雑な問題の整理。じっくり考えたい場面で活躍

ChatGPT:メール文章・議事録まとめ・アイデア出しなど、幅広い業務の万能サポーター、会話しながら進めたい作業に強い


📊 プレゼン・資料作成
Gamma:「〇〇についてスライドを作って」と入力するだけで、デザイン済みのスライドが自動生成。デザインが苦手な人に最適

Gemini:Googleスライドと連携したスライド作成・画像を使った資料の読み取りや説明に


🖼️ 画像・動画・マルチメディア
Gemini:写真の説明・図表の読み取り・動画の内容理解など、テキスト以外の情報を扱う作業に強い

ChatGPT:画像の生成・分析にも対応(有料版)。幅広い視覚的タスクをこなせる、クリエイティブなアイデアを視覚化したいときに


📚 学習・日常の相談
ChatGPT:語学・料理・旅行プランなど、気軽な日常の相談全般に。初心者の入口として最適

Claude:難しい本や資料を読み解きたいとき。「なぜ?」を深く掘り下げたい場面で力を発揮

Gemini:Google検索・YouTubeと連携した情報収集。最新情報にも比較的強い

迷ったら「同じ質問を複数のAIに投げてみる」が正解

どのAIが自分に合うかは、実際に使ってみないとわかりません。同じ質問をいくつかのAIに投げてみて「この答え方が好き」と感じたものが、あなたに合ったAIです。チャッピーと仲良くなってきた事務員さんなら、きっとすぐ新しいAIとも打ち解けられるはずでしょう。

まとめ:生成AIは「チーム」で使う時代へ

ChatGPT・Claude・Gamma・Gemini——それぞれが異なる個性と強みを持つ頼もしいパートナーたちです。「文章や思考の整理はClaude、資料作成はGamma、画像や動画はGemini、なんでもはChatGPT」のように目的で使い分けることで、仕事も日常もぐっと効率よくなります。

チャッピーひとりに頼り切らず、用途に合った最強のAIチームを作っていきましょう!

生成AI入門トピック第5回 生成AIには、ふだんの言葉で話しかけていい

生成AIを使うとき、こんなふうに思っていませんか?

「ちゃんとした指示を書かないといけない」
「プロンプトの書き方を覚えないと使えない」

前回、生成AIでよくある失敗をお話ししたことで、逆に身構えてしまった方もいるかもしれません。

ですが、生成AIはもっと気軽に使っていいんです。
今回は少し肩の力を抜いて、生成AIとの付き合い方を考えてみましょう。

これまでのシステムは「決まった入力」が必要だった

これまでのシステムでは、人間がシステムに合わせる必要がありました。
例えば、検索エンジンなら、知りたいことをキーワードに直します。

「生成AI 使い方 初心者」

こうした仕組みは、正確に処理するためには必要だったのですが、
使う側は「どこに、何を、どう入力するか」を考えなければなりませんでした。

生成AIは「人間の言葉」から始められる

生成AIがこれまでのシステムと違うところは、日常会話に近い言葉で使えることです。

たとえば、こんな言葉でも会話を始められます。

「この文章、ちょっと分かりにくい気がする」
「上司に送るメールなんだけど、失礼がないか見て」

きれいな命令文でなくても大丈夫です。
むしろ、ふだんの言葉で伝えることで、自分が何に困っているのか、何を気にしているのかが伝わりやすくなります。

「指示」ではなく「相談」から始めてもいい

「指示を出す」というのに慣れない方もいるかもしれません。
そんな方は、少し考え方を変えて、「相談」として話しかけてみましょう。

「この文章、少し冷たい印象になっていないか気になっています」
「相手に失礼がないようにしたいんだけど、この言い方で大丈夫かな」

整った文章である必要はありません。
人に相談するときも、最初からきれいにまとまっていることのほうが少ないですし、話しているうちに、自分が話したかったことが見えてくることもあります。

生成AIも、それに近い使い方ができます。

曖昧なまま話し始めても、やり取りしながら整えられる

一回で完璧な答えを出してもらう必要もありません。
会話しながら、少しずつ形にしていきましょう。

最初は曖昧でも大丈夫です。

「なんかこう、新しいアイデアが浮かんでるんだけど、ふわっとしてて言葉にできない」
「書きたい内容は決まってるけど、どう書いていいか分からない」

返ってきた答えを見て、

「もう少しやわらかくして」
「具体例を入れて」
「専門用語を減らして」

と続けて伝えれば、少しずつ自分の求める形に近づけられます。

まとめ

生成AIを使うために、最初から特別な言葉を覚える必要はありません。

「この文章、どう思う?」
「もう少しやさしく言い換えて」
「考えを整理するのを手伝って」

そんな一言で十分です。

まずは、ふだんの言葉で話しかけてみる。
そこから、生成AIとの距離は少しずつ縮まっていきます。

生成AI活用体験談第5回 AIの情報は古いことがある!飲み会の予算が足りなくなった体験談【AI情報の賞味期限】

「チャッピー、飲み会にぴったりのお店を探して〜!」と頼んだら、予算ぴったりのお店を見つけてくれた——はずが、当日お店に行ってみたら値上がりしていてお金が足りない!

生成AIの情報は、古い場合があります。お店の料金や制度など、変化しやすい情報は必ず最新情報を確認しましょう。リアルな失敗談とともに解説します。

① チャッピーに飲み会のお店探しをお願いした

「今度の飲み会、お店を探さなきゃ!」。そう思った事務員さんがチャッピーに相談すると、「おまかせください!」と頼もしい返事。飲み放題付きコース・お一人様3,000円(税込)のお店をすぐに見つけてくれました。

💬 チャッピーのおすすめ
○○居酒屋|飲み放題付きコース
お一人様 3,000円(税込)
※2024年の情報です

「安い〜!ここで決まり!計算もバッチリ♪」と喜んだ事務員さん。参加人数10人×3,000円=合計30,000円と予算メモに書き込んで、準備は万端のはずでした。

② そして当日…お店に到着!「値上がりしてまして…」

ところが、いざお店のスタッフに案内されてメニューを開いてみると——
「えっ!?お一人様4,000円になってる!?」
「はい、今年から値上がりしまして…」
10人分で一人1,000円の誤差。合計10,000円のオーバーです。「うそーっ!お金が足りない〜!どうしよう〜!!」と大パニックになってしまいました。

③ なぜこうなった?AIの「情報の賞味期限」問題

今回のトラブルの原因は、AIの持つ情報に「賞味期限」があるからです。
ChatGPTをはじめとする生成AIは、学習データの締め切り(カットオフ日)までの情報しか持っていません。その後に起きた値上げ・閉店・制度変更などは、AIには知るすべがないのです。

 AIが持つ情報の限界とは?

生成AIは「学習した時点」の情報をもとに回答します。飲食店の料金・営業時間・メニューはもちろん、法律・制度・商品の価格など、日々変化する情報はAIが把握していない可能性があります。チャッピーが「2024年の情報です」と小さく注記していたのは、まさにそのサインでした。

AIが苦手な「リアルタイム情報」とは

🚫 AIの情報をそのまま信頼しないほうがいい情報

•飲食店・ホテルの料金・営業時間・定休日
•交通機関の運賃・時刻表・路線変更
•法律・税率・補助金・助成金の制度内容
•商品の価格・在庫・発売状況
•企業情報(役員・所在地・サービス内容)
•イベント・展示会の開催情報

④ じゃあ、AIはお店探しに使えないの?

そんなことはありません!AIはお店探しの「最初の候補出し」に非常に便利です。大切なのは、AIの情報をスタート地点として使い、最終確認は必ず公式サイトや電話で行うという流れを守ることです。

✅ AIを使ったお店探しの正しい手順

•AIに条件(人数・予算・エリア・雰囲気)を伝えて候補を出してもらう
•気になったお店の公式サイト・食べログ・ぐるなびなどで最新料金を確認する
•予算に関わる場合はお店に直接電話して料金・空き状況を確認する
•予約時にもコース料金を口頭で確認してから確定する

「いつの情報か」を確認する習慣を持とう

チャッピーが「※2024年の情報です」と書いてくれていたように、AIは回答に情報の時期を添えてくれることがあります。この注記が出たときは要注意のサインです。「この情報は最新ですか?」とAI自身に聞いてみるのも有効です。

💡 AIに「情報の新しさ」を確認するプロンプト例

•「この情報は何年時点のものですか?」
•「最新情報を確認すべき点はありますか?」
•「料金が変わっている可能性はありますか?」

まとめ:AIは「道案内」、最終確認は自分で

飲み会の予算オーバーという痛い体験をした事務員さんとチャッピー。でもこれは、AIを賢く使うための大切な学びでもあります。

AIは膨大な情報の中から候補を素早く出してくれる、頼もしいパートナーです。ただし、料金・営業状況・制度など「今この瞬間」の情報については、必ず公式情報で裏付けをとる習慣を持ちましょう。AIを地図アプリのように使い、目的地の手前で自分の目で確かめる——そのひと手間が、思わぬトラブルを防いでくれます。

生成AI最前線第3回 続・最近話題のClaude Mythosとは? AIの成果と私たちが取るべき対応

先週取り上げた「Claude Mythos(クロード・ミュトス)」。
この一週間で、さらに動きがありました。

前回は、Claude Mythosがソフトウェアの弱点を見つける力に優れていることを紹介しました。
今回は、その力がどれほどのものなのか、公式の発表をもとに、見ていきたいと思います。

※公式には「Claude Mythos Preview」と呼ばれていますが、この記事では分かりやすくClaude Mythosと呼びます。

1万件超の重大な脆弱性を発見

2026年5月22日、Anthropicは、Project Glasswingという取り組みの初期報告を公開しました。
それによると、世界中で使われている重要なソフトウェアから、1万件を超える深刻度「高」または「重大」の脆弱性を見つけたとされています。

脆弱性とは、ソフトウェアのセキュリティ上の問題のことです。
放置されると、不正アクセスや情報漏えい、サービス停止などにつながる可能性があります。

ここで問題なのは、1万件というのが多いのかどうかということですね。
基本的に、どのソフトウェアも公開前にテストが行われています。
本来、脆弱性はできるだけゼロに近づけて公開されるべきものです。

にもかかわらず、1万件を超える脆弱性が見つかりました。
Cloudflare 社では、重要システム全体で2,000件のバグが見つかり、そのうち400件が高または重大だったとされています。
このような事実からも、その能力の高さを推し量ることができるかと思います。

問題のトリアージが必要

とはいえ、実のところ、生成AIが見つけたものすべてが本物とは限りません。
文章作成と同じように、ハルシネーションを起こすことがあります。
そのため、人間の専門家が確認し、本当に危険なのか、修正が必要なのかを判断する必要があります。

ここで問題になるのが、スピードです。
AIは大量の弱点を見つけられるようになりました。
しかし、それを確認し、開発者に伝え、修正し、利用者にアップデートしてもらうには、人間の手間と時間がかかります。

つまり、「AIが弱点を見つけられるようになった」のはいいものの、「見つける速度に、直す速度が追いつくのか」という新しい問題が出てきているというわけです。

まとめ

Claude Mythosをめぐる最近の動きは、各国に大きな波紋を広げています。
日本やヨーロッパでも、金融機関や公的機関が影響を確認し、対応を進める動きが出ています。

また、ChatGPT を提供する OpenAI 社も、GPT-5.5-Cyber という生成AIを用意し、サイバー防御に関わる「Daybreak」というプロジェクトを立ち上げています。
つまり、サイバーセキュリティの分野でも、生成AI同士の覇権争いが始まりつつあるのです。

一方、これらの活動は、話が大きすぎて、ちょっと他人事のように感じてしまいます。
しかし、私たちも無関係ではありません。

生成AIがサイバー攻撃に使われた場合、これまで以上に、素早く広範囲に攻撃をしかけると予想されます。
そうなると、これまで標的にならなかった私たちの会社も攻撃に巻き込まれるリスクが増えます。

Claude Mythos の成果に基づき、今後、各ベンダー(ソフトウェアを作っている会社)からアップデートが提供される可能性があります。
ユーザーである私たちは、しっかりとそのアップデートを適用しておくことが、身を守る術となります。

一連のニュースを、「すごいAIが出た」という話題で終わらせるのはもったいないです。
しっかりとその意味を理解し、私たちにはどう影響するのかを考えて読み解いていくことが重要です。