シャドーAIとは何か?許可なくAIを使う社員が会社を危険にさらす理由 「社内AI推進者がいたらこうなる!」シリーズ 第2回

このブログでわかること

  • シャドーAIとは何か、わかりやすく解説
  • シャドーAIが広がる要因
  • 「禁止」より「推進者による管理」が正解である理由
  • 今日から始められる対処法

はじめに:生成AIという便利な道具の裏側にあるリスク

生成AIは、仕事を効率化する便利な道具です。メール文の作成、議事録の要約、資料のたたき台づくり、アイデア出しなど、うまく使えば日々の業務を大きく助けてくれます。

しかし、その一方で、会社が把握しないまま社員が勝手にAIツールを使っている状態が、企業にとって新たなリスクになっています。それが、今回のテーマである「シャドーAI」です。

SIGNATE総研の2025年12月調査では、利用背景として「業務効率・生産性の向上」や「新技術の試行」——等、前向きな意図が多いのですが、こうした行動が、顧客情報や見積データ、社内資料の情報漏洩につながる可能性があります。

また、生成AI利用者の34.8%が会社非公認のAIツールを業務で使用していると回答しています。つまり、AIを使っている社員の3人に1人以上が、会社の許可を得ずに使っているということです。

会社にしっかりとしたルールや基準がなければ、いえ、ルールや基準があっても教育や周知、モニタリングなどの機能がなければ、シャドーAIは広がり、情報漏洩などにより会社を危険にさらします。

今回は、「社内推進者がいたらこうなる」シリーズ第2回として、シャドーAIとは何か、なぜ危険なのか、そして会社としてどう対策すべきかをわかりやすく解説します。

シャドーAIとは何か——定義から解説

シャドーAIとは、『会社が許可・管理していないAIツールを、社員が業務で勝手に使っている状態』を指します。以下がよくある行動です。

 顧客情報をそのままAIに入力する
「ChatGPTで提案書を作ろう」と、顧客名・担当者名・予算・課題をそのまま入力する。

② 会議内容をAIに要約させる
取引先との商談メモをAIに直接入力し、議事録を作る。

③ 見積書のデータをAIに計算させる
「AIに計算させると速い」と、仕入れ価格・利益率・取引先名を含む見積データをそのまま入力する。

④ 社内の未公開情報をAIで整理する
「新製品の企画書をわかりやすくして」と、発表前の内部資料をAIに入力する。

⑤ 個人アカウントのAIツールで、社内資料を作成する
使いたいAIが会社で許可されておらず、個人アカウントを作成し業務に使用する。

これらの行動は、深刻なリスクを引き起こす可能性があります。

なぜシャドーAIは広がるのか——経営者が知るべき「3つの心理的要因

シャドーAIが増えている背景には、生成AIの使いやすさにあります。
以前は、新しいITツールを使うには、導入申請や設定、費用の確認が必要でした。しかし、生成AIは個人でも簡単に無料で使えます。スマートフォンや個人PCからもすぐに利用できます。

そのため、社員は次のように考えがちです。

「少し文章を直すだけだから大丈夫」
「名前を消しているから問題ない」
「社外秘とは書いていないから入力してもいい」
「仕事を早く終わらせるためだから会社のためになる」

たしかに、生成AIを使って業務効率を上げようとする姿勢自体は悪いことではありません。

問題は、何を入力してよいのか、どのAIなら使ってよいのか、会社としてルールが決まっていないことです。

原因①:AIの利用ルール・ガイドラインが整備されていない

原因②:業務で使いたいAIが会社から提供されていない

原因③:生成AIの利用が急速に普及し、AIを使うことが当然の空気になっている

シャドーAIがもたらすリスク

シャドーAIがもたらす最大のリスクは、会社が利用実態を把握できないことです。
どの社員が、どのAIツールに、どの情報を入力したのか。
会社が知らなければ、情報漏洩やトラブルが起きたときに原因を追跡できません。

特に注意が必要なのは、次のような情報です。

• 顧客名、担当者名、連絡先
• 見積金額、契約条件、提案内容
• 社内会議の議事録
• 未公開の事業計画
• 人事・労務情報
• システム構成やソースコード
• 取引先から預かった資料
• 社外秘・機密扱いの文書

機密情報の漏洩はもちろんのこと、調査、復旧、改善策まで、発生原因がわからないことで膨大な時間を要します。敷いては、法令違反や誤情報の拡散、サイバー攻撃の入口となるリスクまで、企業経営を揺るがす脅威は様々です。

シャドーAIは「禁止」では解決しない

「だったら、AI禁止にすればいい」と思っている経営者様にとって、耳の痛い話があります。

「生成AIは危険だから全面禁止!」という方針を打ち出す方もおられるかもしれませんが、これではかえって従業員が隠れてシャドーAIを使用することを助長する恐れがあります。なぜなら、社員はすでに生成AIの便利さを知っているからです。仕事を早く終わらせたい、文章を整えたい、考えを整理したいというニーズはなくなりません。

実際に起きることは次のとおりです。

「AIを使うな」という通達が出る→社員は使うのをやめない→「バレなければいい」という意識が生まれる→ますます管理ができない状態になる。

ガートナージャパンが2026年6月に発表した調査では、シャドーAIへの有効な対策を取れていないと回答した国内企業は7割超に上っています。

日本の企業の7割が対策できていない。これは言い換えれば、今、対策した会社が一気に少数派の「安全な会社」になれるチャンスでもあります。

シャドーAIへの正しい対処法——社内AI推進者がいると変わること

シャドーAI問題を根本的に解決するには、「禁止」ではなく「管理された活用環境の整備」が必要です。そしてその整備を担うのが、社内AI推進者です。

対処法① 社内AIガイドラインをA4一枚から作る

「入力してよいもの・ダメなもの・グレーゾーン」を一枚の紙にまとめるだけで、社員の行動が変わります。完璧なルールである必要はありません。「まず作る」ことが最重要です。

入力してよいもの(例)

  • 社内向けの一般的な文章の下書き
  • 公開情報をもとにしたリサーチ
  • 汎用的な業務マニュアルの作成

入力してはいけないもの(例)

  • 顧客の氏名・住所・電話番号・メールアドレス
  • 取引先との契約内容・見積金額
  • 社内の未公開情報・経営計画

社内AI推進者がいれば、このガイドラインを作り、全社員に説明し、「わからないことは相談する」という文化を作ることができます。

対処法② 「使っていい公認ツール」を会社が示す

社員がシャドーAIを使う最大の理由は「会社が何も提供してくれないから」という状況もあります。会社として「このツールを使っていい」という公認リストを出すだけで、シャドーAIの多くは防げます。

推進者がいれば、部署ごとの業務内容を把握した上で「この部署にはこのツールが向いている」という提案ができます。

対処法③ 研修で「なぜ危険なのか」を伝える

ルールを作るだけでは不十分です。

社員が「なぜ顧客情報をAIに入力してはいけないのか」「なぜ会社未承認のAIを使うと危険なのか」を理解していなければ、ルールは形だけになります。

生成AIの仕組み、情報漏洩のリスク、著作権や個人情報の注意点を、実務に近い例で説明することが重要です。

よくある質問(FAQ)

Q. シャドーAIはすでに起きていますか?どうすれば確認できますか?

A. 社内アンケートや推進者による個別ヒアリングが最も有効です。「AIを業務で使ったことがあるか」という質問だけで実態が見えてきます。ただし「使ったら怒られる」という空気がある職場では正直に答えてもらえないため、「使っていても責めない」という前提を先に伝えることが重要です。

Q. シャドーAIを禁止する社内規定を作れば十分ですか?

A. 十分ではありません。禁止規定は「バレなければいい」という意識を生み、問題を潜在化させます。禁止するのではなく「安全に使える環境を整備する」ことと「使っていいツールを会社が明示する」ことが根本的な解決になります。

Q. 中小企業でもシャドーAI対策は必要ですか?

A. むしろ中小企業こそ必要です。総務省の情報通信白書(2025年版)によれば、日本の中小企業の約半数が生成AIの活用方針を策定していません。大企業より対策が遅れている中小企業は、リスクにさらされている時間も長くなります。一方で、組織が小さい分、推進者1人が動けば全社に周知が届きやすいという強みもあります。

Q. シャドーAIは情報漏洩以外にどんなリスクがありますか?

A. 主に3つあります。①個人情報保護法違反(顧客情報の無断入力)、②著作権侵害(AI生成物の無断利用)、③意思決定の品質低下(AIの誤情報・ハルシネーションを確認なしに採用してしまう)です。IPA(情報処理推進機構)が発表する「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初めて第3位にランクインしており、社会的な関心が急速に高まっています。

Q. 社内AI推進者がいると、シャドーAIはどう変わりますか?

A. 推進者がいる会社では、①ガイドラインの整備、②公認ツールリストの作成、③相談窓口の設置、という3つが機能します。「何を使っていいかわからないから自己判断する」という状況がなくなり、シャドーAIは自然に減っていきます。当社の社内AI推進者養成講座では、このガイドライン作りを講座内で実際に行い、受講後すぐに自社に持ち帰れる形で整備します。

まとめ:「知らなかった」では済まされない時代が来ている

シャドーAIは、ルールと環境が整備されていない会社に生まれる問題です。

2026年5月、警視庁は公式アカウントで「個人の判断で生成AIを業務利用していませんか。組織が管理していない生成AIを業務で使用するシャドーAIには様々なリスクが潜んでいます」と注意を呼びかけています。

国が警告を出すレベルの問題になっています。「うちには関係ない」と言える会社は、もうありません。

今日から始められることは一つ。社内AI推進者の存在を考えていただくことです。
その答えが、御社のシャドーAI対策の出発点になります。


「どこから始めればいいかわからない」でも大丈夫です。
まずご状況をお聞かせください。

社内AI推進者養成講座について、個別にご説明します。

まず話だけ聞いてみる(無料・1営業日以内にご返信)


出典:SIGNATE総研「生成AI利用実態調査」(2025年12月)/IBM「Cost of Data Breach Report 2025」/Cyberhaven Labs「2025 AI Adoption & Risk Report」/IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」(2026年1月)/総務省「令和7年版 情報通信白書」(2025年)/ガートナージャパン「シャドーAI対策調査」(2026年6月)/警視庁 公式X投稿(2026年5月)

生成AI最前線第9回 AIの作る速さに、確認する人間は追いつけるのか?

生成AIは、文章を書いたり、要約したり、アイデアを出したりする道具として広がってきました。

しかし最近は、それだけではありません。
AIがプログラムを書き、ファイルを編集し、ツールを使い、複数の手順を自分で進める方向に進化しています。

たとえばAnthropic社が先日(2026/06/30)公開したClaude Sonnet 5も、複数ステップの作業や、ツールを使ったソフトウェア開発に強いモデルとして紹介されています。

AIは、ただ答えるだけの存在から、作業を進める存在になりつつあるのです。

作るスピードは上がっている

AIを使うと、作業の最初の一歩はとても速くなります。

メールの下書き
資料のたたき台
プログラムのコード

これまで人間が時間をかけて作っていたものを、AIは短時間で仕上げてくれます。

これは大きな利点です。
実際、AIをうまく使えば、考え始めるまでの時間や、手を動かし始めるまでの時間はかなり短くなります。

生成AIの価値は、ここにあります。

でも、確認する仕事は消えない

ですが、AIが速く作れるようになったからといって、人間の仕事がそのまま消えるわけではありません。

AIが作った文章や資料は、数字や出典に誤りがないか確認する必要があります。
場合によっては、気に入らない表現もあるかもしれません。
推敲という意味も含めて、人間の目は欠かせません。

あるいは、AIが書いたプログラムは、意図どおりに動くか、より注意深く確認する必要があります。
今のAIはまだまだミスをします。
それをそのまま世に出してしまうと、いわゆる「バグ」「不具合」として、多くの人に迷惑をかけてしまいます。

AIは、もっともらしいものを素早く作ることができます。
しかし、それが完全とは限りません。
まだまだ人間の確認が必要なのです。

速さが新しいボトルネックを生む

ここで問題になるのが、作るスピードと確認するスピードの差です。

AIが次々と文章やプログラムを作れるようになると、人間もそれに応じたスピードで確認しなければ追いつきません。
一見、作業は速くなったように見えても、その後の確認、修正、承認に時間がかかれば、全体としては思ったほど速くなりません。

プログラム開発の現場では、すでにこの問題が見え始めています。
AIによってプログラムを書くスピードは劇的に上がりました。
しかし、そのプログラムをレビュー(検査)し、管理し、安全に運用する仕組みが追いついていないのです。
もしこれらの安全対策を行わずに世に公開してしまうと、大きなリスクを抱えることになります。

これは、文章作成や資料作成でも同じです。
AIが作ったものを誰が確認するのか。
どこまで確認したら使ってよいのか。
間違いがあったとき、誰が責任を持つのか。

そこを決めないままAI活用だけが進むと、便利なはずのAIが、逆に混乱の原因になることもあります。

AIを使うほど、人間の役割は変わる

大切なのは、AIを使わないことではありません。

むしろ、AIを使うことで、私たちは多くの作業を速く進められるようになります。
ただし、そのとき人間の役割は少し変わります。

すべてを自分で作ることから、AIと一緒に作っていくことへ。
手を動かすことから、意図を伝え、結果を確認し、最終判断することへ。

AIが進化するほど、人間にはより高い判断力が求められるのです。

まとめ

「AIの作る速さに、確認する人間は追いつけるのか?」

答えは、「何もしなければ追いつけない」です。
AIが作る速さは、これからも上がり続けます。
一方で、人間が一つひとつ確認していく速さには限界があります。
単純に考えて、何もしなければその差は開く一方です。

ですが、追いつく方法がないわけではありません。

すべてを同じように確認するのではなく、どこを重点的に見るのかを決める。
どこまでAIに任せ、どこから人間が判断するのかを、あらかじめ決めておく。
確認を、その場の頑張りではなく「仕組み」に変えていく。

こういった対策を打つことで、人間でもAIの作る速さに追いつけるようになります。
つまり、追いつけるかどうかは、AIの性能ではなく、私たちの使い方次第だということです。

これからの生成AI時代に必要なのは、「AIでどれだけ速く作れるか」だけではありません。
「AIが作ったものを、どう確かめるか」を仕組みとして持てるかどうかが、同じくらい大切なのです。



生成AI入門トピック最終回 生成AIは、義務ではなく選択肢です

ここまで、生成AIの使い方や、使い始めたときに感じやすい疑問を取り上げてきました。

普段の言葉づかいで話しかけていいこと。
うまく頼めないときは、質問してもらえばいいこと。
AIの提案に流されず、自分で選んでいいこと。
「なんか違う」と思ったら、やり取りしながら直せること。

色々なお話をしてきました。

では、そもそも生成AIは、必ず使わなければならないものなのでしょうか。
今回は最後に、生成AIとの付き合い方を、少し広い視点で考えてみたいと思います。

無理に使わなくてもいい

生成AIは便利な道具です。
文章を整えたり、考えを整理したり、分からないことを調べたりできます。

ですが、すべての人が毎日使うものでもありません。

「使わないと遅れてしまう」
「使いこなせないといけない」

そう考えすぎると、かえって生成AIとの距離が遠くなってしまいます。

仕事や生活の中で、生成AIが合う場面もあれば、合わない場面もあります。

無理に使わなくてもいい。
まずは、そこから考えてよいと思います。

すごい使い方を目指さなくていい

また、生成AI活用というと、大きな業務改善や効率化を想像するかもしれません。

もちろん、そうした使い方もあります。

ですが、最初からそこを目指す必要はありません。

「この文章、少しやわらかくして」
「考えを整理するのを手伝って」

このくらいの使い方でも、十分に生成AIの活用です。

大切なのは、すごい使い方を探すことではありません。
自分の日常の中で、「ちょっと助けてほしいな」と思ったときに、パッと使えるかどうかです。

ただ、便利なのは間違いない

とはいえ、ここまでご紹介してきたように、生成AIには多くのメリットがあります。
これらが、皆さんのお仕事やプライベートの助けになることも多いと思います。

かつて、インターネットが使えることは、当たり前ではありませんでした。
ですが、今となっては、スマホでも簡単にインターネットにつながる時代となりました。

そして、スマホは便利です。
人によっては、もうスマホなしでは生きられないという方もいるかもしれません。

AIも、今はまだ当たり前ではありません。
ですがこの先、AIはもっと使いやすくなると思います。
そうなったときに使えるよう、今の時点で知っておくことは無駄にはなりません。

AIの講師も使い分けている

弊社のAI講師も、何でもかんでもAIに頼っているわけではありません。

AIではなく人に相談したいこと。
あえて時間をかけて、自分の言葉で考えたいこと。

そういった場面では、AIを使わずに考えることもあります。

生成AIは、答えを全部任せる相手ではありません。
自分の代わりに判断してくれる存在でもありません。

使うかどうか。
どこまで任せるか。
返ってきた答えをどう扱うか。

それを選ぶのは、使う側の人間です。

生成AIに振り回されるのではなく、自分の目的に合わせて使う。
その距離感が大切だと思います。

さいごに

生成AIは、使わなければならないものではありません。

でも、使えるようになると、困ったときに頼れる選択肢がひとつ増えます。

繰り返しになりますが、

無理に使いこなそうとしなくても大丈夫です。
すごい使い方を目指さなくても大丈夫です。

ただ、「ちょっと助けてほしいな」と思ったときには、気軽に使ってみてほしい。

これぐらいの温度感で、付き合っていっていただけたらと思います。


生成AI活用体験談15回【完結】 AIと一緒に”使える仕組み”を作ろう!つたない事務員とチャッピーの成長記録

「チャッピー、この作業をAIのスキルにして、誰でも使えるツールにしよう!」
——申請受付から内容確認・AIチェック・承認・登録まで一気通貫の業務フローが完成し、上司も同僚も「わかりやすい!」「これなら私でもできる!」と大絶賛。
おまけに、有休申請も堂々と承認されて、チャッピー、蔵人くん、カン・マ、ジェミニーと一緒に夏の海へ……!

AIはむずかしくないよ!小さく始めて、どんどん使いこなしていこう!あなたも今日から、AIと一緒に新しい一歩を踏み出そう!

※ここでいう「AIのスキル」とは、ChatGPT Business版などで使える「スキル」機能を説明しています。

① ChatGPTの「スキル」とは?——誰でも使える業務の仕組みを作る

「ChatGPT Business版の「スキル」とは、簡単に言うと、ChatGPTに特定の仕事の進め方を覚えさせ、繰り返し使えるようにする機能です。

たとえば、毎回同じような申請確認をしている場合、次のような内容をスキルとして整理できます。

  • 作業の手順
  • 確認すべき項目
  • よくあるミス
  • 判断基準
  • 出力形式
  • チェックリスト
  • 必要に応じたコードやテンプレート

つまり、単に「AIに質問する」のではなく、
この仕事は、毎回この手順で、この品質で進めてください
という業務マニュアルをAIに持たせるイメージです。

事務員さんは、「申請業務サポートスキル」として、申請業務を一気通貫でサポートする業務スキルです。次のような流れが描かれています。
①申請受付②内容確認③AIチェック④承認・登録

「できました!これを使えば、誰でも同じように進められます!」——同僚も上司も「わかりやすい!」「これなら私でもできる!」「よくできた!すばらしい仕組みだな!」と絶賛。ひとりの事務員さんが作った「仕組み」が、チームの共有財産になりました。

② AIで業務を「仕組み化」するとどう変わる?

業務の仕組み化とは、毎回担当者が判断・作業していた業務を、手順・ルール・ツールとして整備し、誰でも同じ品質で実行できる状態にすることです。
AIを組み合わせることで、チェック・判定・記録などの反復作業を自動化し、さらに効率を高められます。


✅ AIで業務を仕組み化する3つのメリット

• 再現性:誰がやっても同じ手順・同じ品質で業務を進められる
• 属人化の解消:「この人しかわからない」業務をなくし、チームで共有できる
• 時間の創出:繰り返しの確認・入力作業をAIに任せることで、より創造的な仕事に時間を使える


✅ 仕組み化が向いている業務の例

業務AIで仕組み化しやすい内容
申請業務入力漏れ、添付漏れ、社内ルール確認
顧客対応よくある質問への回答案、問い合わせ分類
レポート作成データ整理、要約、見出し作成
社内研修手順書、確認テスト、FAQ作成
労務・総務書類チェック、案内文作成、期限確認
広報・ブログ構成案、SEO見出し、誤字脱字チェック

ただし、AIに全部任せるのではなく「人が確認する仕組み」が大切!

AIを業務に使うときに大切なのは、AIに任せきりにしないことです。
AIは便利ですが、必ず正しいとは限りません。
社内ルール、法律、契約条件、個人情報、著作権などが関わる場合は、必ず人の確認が必要です。

そのため、業務スキルを作るときは、次のようなルールも一緒に入れておくと安心です。

• 最終判断は担当者または責任者が行う
• 個人情報や機密情報は入力しない、または社内ルールに従う
• 法務・労務・税務などは専門家確認を前提にする
• AIの出力はそのまま使わず、必ず確認する
• 判断基準があいまいな場合は、人に確認する

AIの仕組み化は、仕事を丸投げするためではありません。
人がより正確に、より効率よく仕事を進めるためのサポートです!

③事務員さんは「使う人」から「仕組みを作る人」へ

このシリーズの最初、事務員さんはAIにお昼ご飯を相談するところから始まりました。
最初は、AIをどう使えばよいのかも手探りでした。
うまく質問できなかったり、AIの答えを信じすぎたり、著作権や個人情報の扱いに悩んだりする場面もありました。

しかし、15話まで学んできたことで、事務員さんは変わりました。
ただAIに聞くだけではなく、AIを使って、他の人も助かる仕組みを作れるようになったのです!!これは、AI活用における大きな成長です!

AI活用のゴールは、ただ便利な回答をもらうことではありません。
仕事の流れを見直し、繰り返し使える形に整え、チーム全体の力に変えていくことです。

④有給申請が通った!——第13話からの逆転劇

「有休取りまーす!」「どうぞ!ゆっくり休んできてね!」「いってらっしゃい!」——上司も快くOK。堂々と有給休暇を取得できました。

第13話でチャッピーロスにより業務が止まり、有休を取ろうとして「体調不良」と言い訳していたあの日から比べると、とても大きな変化ですね!

自分でも動ける力を持ちながら、仕組みを作ってチームに貢献する——これが、事務員さんの本当の成長の証です。

⑤夏の思い出——AIと一緒に、もっと自由な未来へ!

海辺での夏の思い出写真に写っているのは——事務員さんと、チャッピー、蔵人くん(Claude)、カン・マ(Gamma)、ジェミニー(Gemini)。

🌊 夏の思い出  
👩事務員さん つたない→つよい 🐱チャッピー ChatGPT 
🧑‍💼蔵人くん Claude 🐶カン・マ Gamma 🌟ジェミニー Gemini 


最初は、AIに質問するだけで十分です。
しかし、少しずつ慣れてきたら、次は自分の仕事を整理し、チームでも使える形にしていくことができます。

AIは、特別な人だけが使うものではありません。
毎日の仕事を少し楽にし、ミスを減らし、引き継ぎやすくし、休みやすい職場を作るための道具です。

そして、スキルのような機能は、そうした業務の仕組み化を後押ししてくれます。

大切なのは、いきなり完璧を目指さないこと。

まずは、ひとつの作業から。
ひとつのチェックリストから。
ひとつのメール文から。

AIと一緒に、今日から新しい一歩を踏み出してみませんか?
AIと一緒に、もっと自由な未来へ!♥

こんな事務員さんのようなご体験がある方、
基礎から初めてみませんか?
「何から始めれば良いのかわからない」そのようなお悩みもぜひ!
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社内AI推進者がいる会社といない会社、1年後の差はこれだけ大きい

このブログでわかること

  • 社内AI推進者がいる会社といない会社で、何がどう変わるのか
  • 2026年版中小企業白書が示す「差」の実態
  • 広島の中小企業経営者が今すぐ取るべき「最初の一手」

結論:社内AI推進者の有無で、1年後の会社は別物になる

社内AI推進者がいる会社といない会社の違いは何か。一言で言えば、「AIが会社の資産になるか、リスクになるかの差」です。

推進者がいる会社では、AIが業務を効率化し、社員が定時に帰れるようになり、採用応募が増え、値上げ交渉も通る可能性が膨らむでしょう。一方、推進者がいない会社では、社員がルールなくAIを使い始め、情報漏洩リスクが静かに積み上がっていきます。

これらの差は、1年後には取り返しのつかない差になっています。
特にAIの進化は早い。1年もたたないかもしれません。

社内AI推進者がいる会社といない会社の違いとは何か

社内AI推進者がいる会社といない会社の違いは、「AIを組織の仕組みとして動かせるかどうか」にあります。

**推進者がいる会社でできること**

  • 社内AIガイドラインを整備し、情報漏洩・著作権リスクを防ぐ
  • 部署ごとの業務に合ったAIツールを選定・導入できる
  • 「AIを使えない社員」をゼロにするための社内研修を実施できる
  • ベテラン社員のノウハウをAIでマニュアル化し、属人化を解消できる
  • AIの成果を数値で測り、経営者に報告できる

**推進者がいない会社で起きること**

  • 社員が会社のルールなく、個人判断でAIを使い始める(シャドーAI)
  • 顧客情報・見積金額・個人情報が外部のAIサービスに入力される
  • 部署によってAI活用の格差が広がり、社内の摩擦が増える
  • 「AIを使え」と言われても誰も動かず、掛け声だけで終わる

2026年版中小企業白書が示す「差」の実態

2026年版中小企業白書(中小企業庁、2026年4月公表)は、AIを活用した企業と活用していない企業の差を数値で示しています。

付加価値増加率の比較(2019年→2024年):

区分付加価値増加率
成長向けAI活用に取り組んだ企業(n=2,618)23.0%
AI活用に取り組んでいない企業(n=9,089)17.9%

差は約5ポイントです。「たった5ポイント」と思うかもしれません。しかしこれが3年続いたとき、売上・利益・採用力・組織の余裕——すべての面でひっくり返せない差になります。

さらに白書は、AIを活用できていない理由として以下を挙げています(n=3,888)。

  1. 活用する業務がイメージできていない(63.4%)
  2. 活用を推進する人材が不足している(40.0%)
  3. 社内ルール・ガイドラインが整備されていない(26.2%)
  4. セキュリティ・情報漏えいへの不安がある(14.5%)
  5. 必要な予算を確保できない(13.8%)

注目すべきは1位と2位です。「イメージがわかない」「推進する人がいない」——この2つは、推進者を1人育てるだけで同時に解決できます。推進者が社内デモを行えば業務フローイメージが生まれ、推進者がいること自体が社内業務効率化の推進になり、人材不足の解消になるからです。

推進者がいると、会社の何が具体的に変わるのか

◆3ヶ月以内に起きる変化の例

業務効率化の実感: 報告書・議事録・見積書・メール文書の作成時間が「30分→5分」レベルで短縮されます。最初に変化を実感するのはバックオフィス部門です(白書:バックオフィス部門のAI活用率73.4%)。

シャドーAIの収束: 推進者がガイドラインを定め、「社内相談窓口」を設置し、使えるAIツールのリストや使い方を整備することで、無秩序なAI利用が整理されます。「AIを安心して使える」という文化が社内に生まれます。

小さな成功体験の蓄積: 「求人文書をAIで書き直したら応募が3件来た」「AIで値上げ交渉のメールを作ったら通った」——こうした具体的な成功事例が社内に広がることで、AIへの抵抗感が薄れていきます。

◆6ヶ月以降に起きる変化の例

属人化の解消: 「〇〇さん(ベテランさん)しか知らない仕事」をAIでマニュアル化できます。長年のノウハウが会社の資産になる瞬間です。

採用力の向上: 求人文書・採用ページの言葉をAIでブラッシュアップすることで、応募数の改善が期待できます。若手の採用難の広島の中小企業にとって、これは直接の経営課題への回答です。

経営判断の質が上がる: 市場調査・競合分析・売上データの読み取りをAIが支援することで、経営者様が意思決定に使える情報の量と質が変わります。

推進者がいない会社で静かに進む「3つのリスク」

◆リスク1:シャドーAIによる情報漏洩

シャドーAIとは、主には会社が公認していないAIツールを社員が個人の判断で使うことです。顧客名・見積金額・個人情報を外部のAIサービスに入力してしまうケースが、推進者不在の会社では日常的に起きています。推進者がいる会社では、ガイドラインと相談窓口がこのリスクを防ぎます。

◆リスク2:著作権・個人情報保護法への無意識の違反

AIが生成した文章をそのまま使うことで著作権問題が発生するケースや、顧客の個人情報をAIに入力することで個人情報保護法に抵触するケースがあります。
「知らなかった」では済まされません。推進者がいれば、AIの仕組みや、こうした法的リスクを社内研修で共有し、事前に防ぐ体制が作れます。


◆リスク3:部署間のAI格差

白書のデータでは、バックオフィス部門のAI活用率が73.4%に対し、製造・生産管理部門は57.2%にとどまっています。推進者不在の場合、この格差は放置され、「AI推進部署」と「AI無関係部署」の間に業務の質、量ともに差が広がっていきます。

社内AI推進者がいる会社に共通する「3つの特徴」

特徴1:経営者がコミット宣言をしている

白書の成功事例に共通するのは、経営者が「うちもやる」と全社に宣言していることです。トップが旗を振るだけで、組織は動き始めます。推進者への権限委譲と、定期的な進捗報告の仕組みがあります。

特徴2:小さく始めて、成功体験を見える化している

最初から全社展開を目指しません。1業務・1部署・1人から始めて「使えた」体験を社内で共有します。社内研修を実施している企業の効果達成率は91.4%(実施していない企業は80.9%)と、白書が示しています。

特徴3:推進者に「相談しやすい空気」がある

「AIを使って失敗したらどうしよう」という心理的ハードルを下げることが、推進者の最重要任務のひとつでもあります。まず相談できる環境が社内に根付いている会社では、AI活用のスピードが全く違います。

よくある質問(FAQ)

Q. 社内AI推進者は、IT担当者、IT技術者でないといけませんか?

A. そうでなくても大丈夫です。社内AI推進者に求められるのは、プログラミングなどの技術的なスキルではなく、「社内の業務課題を理解していること」と「社員に寄り添って推進できること」です。総務・営業・人事のいずれの部署の社員でも、適切な研修を受ければ推進者になれます。

Q. 社内AI推進者を育てるのにどのくらいの期間がかかりますか?

A. 当社の社内AI推進者養成講座(全6回)では、12時間で推進者として動ける状態を目指します。ガイドライン整備・部署別デモ・社内研修設計まで、実践的なカリキュラムで習得します。

Q. AIを使う会社と使わない会社の差は、今後どうなりますか?

A. 2026年版中小企業白書のデータでは、AI活用企業の付加価値増加率は23.0%、非活用企業は17.9%と約5ポイントの差が出ています。この差は年々拡大すると考えられています。AI活用が経営の前提になる時代はすでに始まっています。

Q. 中小企業でも社内AI推進者を育てられますか?

A. はい。むしろ中小企業こそ、推進者1人で会社全体が変わりやすい環境です。意思決定のスピードが速く、経営者と現場が近い中小企業では、推進者が動き始めると変化が3ヶ月以内に実感できます。人材開発支援助成金を活用すると、推進者育成の費用が最大75%(上限30万円)が補助される場合があります。

Q. 広島の中小企業でAIを導入している事例はありますか?

A. 2026年版白書には、石川県の岡田研磨株式会社(従業員85名)が生成AIで30以上のアプリを自社開発し、労働時間の削減と売上増加を同時に達成した事例が掲載されています。地域・業種を問わず、推進者を起点にした変化は全国で起きています。

まとめ:「推進者がいない」は、今日から変えられる

社内AI推進者がいる会社といない会社の差は、才能でも予算でもありません。「推進者を育てる決断をしたかどうか」の差です。

2026年版中小企業白書は言います。「現状維持は最大のリスク。経営者の能力の差が明暗を分ける」と。

推進者を育てる決断は、経営者にしかできません。その決断が企業の未来を変えていくでしょう。


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出典:中小企業庁「2026年版 中小企業白書・小規模企業白書の概要」(2026年4月公表

生成AI活用体験談14回 有名キャラの画像や詩の引用は著作権違反になる!?ChatGPTに聞いてわかった著作権の基本と解決策

「チャッピー、この有名キャラの画像使っていい?この詩の一節も使いたいんだけど」——チャッピーが調べると、「その画像には著作権があります!」「その詩も保護期間中です!作者が亡くなってから70年経っていません」。

「じゃあ何を使えばいいの?」「私がオリジナルで作りましょう!著作権フリーですよ!」——そうして誕生した「チャッピーX」、これはチャッピーだよね?

① 「この有名キャラの画像、使っていい?」——チャッピーに確認

資料や記事に「有名キャラの画像を使いたい」「好きな詩の一節を引用したい」と思ったことはありませんか?

事務員さんも同じことを考えていました。
「チャッピー、この有名キャラの画像使っていい?この詩の一節も使いたいんだけど」。
チャッピーは「確認します!」とすぐに調べてくれました。結果は——

💬 チャッピーの回答

📌 画像の著作権
その画像には著作権があります!キャラクターのデザインは著作物として保護されており、権利者の許可なく使用・転載することはできません。

📌 詩の著作権
その詩も保護期間中です!作者が亡くなってから70年経っていません。引用には一定のルールがあり、商用利用や大量引用は注意が必要です。

「そうなんだ!」と驚く事務員さん。実は、著作権は私たちが思っている以上に身近なところにあります。

② 著作権とは?——知っておきたい基本ルール

著作権の保護期間とは、著作物が著作権によって守られる期間のことです。日本では著作者が亡くなってから70年間(法人の著作物は公表後70年間)が原則的な保護期間で、この期間内の著作物を無断で使用することは著作権侵害になります。

❌ 著作権的にNGな例
・有名キャラクターの画像を資料に無断転載
・保護期間中の詩・歌詞を大量に引用
・他人の写真・イラストをSNSに無断投稿
・本の内容を丸ごとコピーして配布

✅ 一般的に問題が少ない例
・著作権フリー・CCライセンス素材の使用
・保護期間が切れた(死後70年超)著作物
・引用の要件を満たした適切な引用
・自分で一から作ったオリジナル作品


(※最新の正確な情報は、文化庁 著作権施策に関する総合案内ページ公益社団法人著作権情報センター等のサイトをご確認ください。)

③有名キャラクターの画像は、基本的に無断使用しない

有名キャラクターの画像、ロゴ、イラスト、デザインは、著作権や商標権などで保護されている場合があります。会社のブログ、SNS、チラシ、営業資料などに無断で使うことは避けるべきです。

「少しだけだから大丈夫」「社内資料だから問題ない」「ネットに出ていたから使えるはず」と考えてしまいがちですが、会社として発信する以上、確認は必要です。特に外部に公開する資料や広告物では、より慎重に扱う必要があります。

④詩や歌詞の引用にも注意が必要

詩、歌詞、小説、記事などの文章も著作物です。日本では、著作権の保護期間は原則として著作者の死後70年です。法人名義の著作物などは、公表後70年が基準となる場合があります。

「一節だけなら大丈夫」と思うかもしれませんが、詩や歌詞は短い表現の中に創作性が強く表れることがあります。そのため、商用利用やWeb掲載では特に注意が必要です。

⑤「引用」なら何でも使えるわけではない

著作権法上、一定の条件を満たせば「引用」として他人の著作物を使える場合があります。ただし、単に出典を書けばよいというものではありません。

一般的には、自分の文章が主で引用部分が従であること、引用部分と本文が明確に区別されていること、出典を明記すること、引用する必然性があること、必要最小限の分量であることなどが重要です。

会社ブログやセミナー資料では、「雰囲気を出すために載せたい」「有名だから目を引く」という理由だけでは、引用の必要性を説明しにくい場合があります。

⑥では、何を使えばよいのか

著作権リスクを避けるには、最初から利用条件が明確な素材を使うことが大切です。たとえば、商用利用可能なフリー素材、ライセンス条件を確認した素材、パブリックドメインの作品、自社で撮影・制作した素材などです。

AIを使う場合も、「有名キャラクター風にして」「〇〇先生の絵柄で」など、既存作品や特定の作家を想起させる指示は避けた方が安全です。

代わりに、特徴を一般化して「白い動物の案内役」「親しみやすいマスコット」「ビジネス向けで清潔感のあるイラスト」などと指定すると、リスクを下げやすくなります。

⑦AI生成画像は「完全オリジナル」と言えるのか

ここが今回の一番大切なポイントです。AIで作った画像は、既存作品をそのままコピーするものではありません。しかし、出力された画像が既存のキャラクター、ロゴ、イラスト、写真に似てしまう可能性はあります。

また、AI生成物そのものに著作物性が認められるかどうかは、人間の創作的な関与があるかによって個別に判断されます。単にAIへ短い指示を出しただけでは、人間の著作物として強く権利主張できるとは限りません。

そのため、「AIが作ったから完全オリジナル」「著作権フリー」と断言するのは避けた方が安全です。実務上は、「生成AIを活用し、当社で企画・編集して作成した画像」「著作権リスクに配慮して作成した画像」と表現する方が適切です。

⑧4コマのオチ:「チャッピーX」はどう考える?

今回の漫画では、チャッピーが新しいキャラクター「チャッピーX」を作ります。凛々しい眉毛、キリッとした目、キラキラの美少年の目、キリッとしたポーズ。事務員さんは「これ、チャッピーだよね?」と思わずツッコミます。

このオチは、AI生成画像の注意点をよく表しています。新しく作ったつもりでも、元のキャラクターに似てしまうことがあります。だからこそ、AIで生成した画像も、公開前に人が見て「既存の何かに似すぎていないか」を確認することが大切です。

⑨「法律的にセーフ」=「安心して使える」ではない

ここまで著作権法の観点で見てきましたが、実務ではもう一つ別のリスクがあります。それが「炎上リスク」です。

仮に著作権法上は問題がなかったとしても、「有名キャラクターに似ている」「特定の作家の絵柄をなぞっている」とSNSなどで指摘されれば、企業イメージを損なう可能性があります。

法律的な「セーフ」と、世間的な「炎上しない」は、必ずしもイコールではありません。

実際、AI生成画像をめぐっては、法的な著作権侵害の有無とは別に、「モラルとしてどうなのか」「作家へのリスペクトが感じられない」といった批判がSNS上で広がるケースが少なくありません。

だからこそ、公開前のチェックでは「著作権的に大丈夫か」だけでなく、「見た人がどう感じるか」「元ネタを連想させないか」という視点も持つことが大切です。

まとめ:AIで作っても、最後は人が確認する

著作権は、専門家だけの問題ではありません。会社ブログ、SNS、資料作成など、日常業務の中で誰もが直面する身近な問題です。

ChatGPTに相談すれば、著作権の基本的な注意点を整理したり、既存作品に似ない代替素材の案を考えたりできます。しかし、「AIが作ったから大丈夫」と思い込むのは危険です。

AIは便利な相談相手であり、制作を助けてくれる道具です。大切なのは、AIに任せきりにせず、公開前に人が確認すること。著作権リスクに配慮しながら、安心してAIを活用していきましょう。

実務上の安全な表現
・「本画像は、生成AIを活用し、当社で企画・編集して作成したものです。」
・「本画像は、当社の企画に基づき、生成AIを活用して作成しました。」
・「既存作品に似ていないか、公開前に確認したうえで使用しています。」


※重要なご注意
この記事は、AI活用と著作権に関する一般的な考え方の紹介を目的としています。著作権に関する判断は、利用目的、利用方法、対象物、類似性、依拠性、各サービスの利用規約などによって異なります。商業利用や重要な判断が必要な場合は、弁護士・弁理士などの専門家にご相談ください。


参考資料
文化庁「AIと著作権について」https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/aiandcopyright.html
文化庁「AIと著作権に関する考え方について」(令和6年3月15日)https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94037901_01.pdf
文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/seisaku/r06_02/pdf/94089701_05.pdf

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生成AI最前線第8回 賢いだけでは足りない? 速く、軽く、省エネに進化する生成AI

生成AIのニュースでは、よく「前より賢くなった」「難しい問題が解けるようになった」という点が注目されます。

もちろん、AIの性能が上がることは重要です。
ですが、生成AIが社会の中で広く使われるようになるほど、別の観点も出てきます。

生成AIに求められるものが変わってきた

これまで生成AIの進化は、主に「どれだけ高品質な答えを出せるか」で語られてきました。

文章が自然か。
正確に答えられるか。
難しい推論ができるか。
プログラムを書けるか。

こうした能力は、もちろん大切です。

ですが、実際に仕事や生活の中で使うことを考えると、それだけでは足りません。

毎回返事が遅ければ、作業の流れが止まります。
巨大なサーバーでしか動かないなら、使える場面は限られます。
大量の電力を使うなら、社会全体の負担も大きくなります。

つまり、これからのAIには「賢さ」だけでなく、「使い続けられる効率」も求められているのです。

「速く生成する」研究

その一例が、Googleが公開したDiffusionGemmaです。

DiffusionGemmaは、文章をより速く生成することを目指した実験的なAIです。
一般的な生成AIは、文章を先頭から一語ずつ順番に作っていきます。
それに対して、このAIは、文章のまとまりを先に同時に作り、少しずつ全体を整えていくような仕組みになっています。

つまり、これまでのAIが「一語ずつ順番に書く」方式だとすれば、DiffusionGemmaは「全体の下書きを先に作ってから整える」方式と言えます。

Googleは、この仕組みによって、最大で4倍速くテキスト生成が可能だと説明しています。

ここで重要なのは、単にモデルを大きくしたというわけではないことです。
文章の作り方そのものを変えて、より速く、効率よく動かそうとしたのです。

「計算を軽くする」研究

効率化の研究は、Googleだけではありません。

中国発のDeepSeekやQwenなどでは、巨大なAIモデルの中から、必要な部分だけを動かす仕組みが使われています。
これはMoEと呼ばれる考え方です。

例で考えてみましょう。

冷蔵庫にたくさんの食材が入っています。
でも、料理をするときに全ての食材を取り出したりはしないですよね?
とんかつを作るなら、豚肉、卵、キャベツなど、必要なものだけを取り出します。

MoEもそれに近い仕組みです。
巨大なモデル全体を毎回動かすのではなく、必要な部分だけを動かします。
これも、AIを効率よく使うための重要な方向です。

「省エネで動かす」研究

大きくする研究があるなら、小さくする研究もあります。

MicrosoftやGoogle、あるいはAppleなどは、スマホや会社のPCでも動くような、とてもコンパクトなAIの研究もしています。
これらの環境では、電力(電池)が限られていたり、巨大なメモリを搭載できないなど、環境的な制約があります。

以前の記事でも触れたように、大規模な生成AIを支えるには、データセンターのような大量の計算資源(GPUやメモリなど)と電力が必要でした。
ですが、スマホやPCでは、そのようなリソースは用意できません。
AIを使ったらスマホのバッテリーが1時間しか持たないなんて、使い勝手が悪いですよね?
スマホで動かすには、スマホの環境に適合した、「省エネ」なAIも必要なのです。

まとめ

生成AIの進化は、賢さだけではありません。

速く生成できること。
計算を軽くすること。
省エネ環境でも使えること。

一見地味に見えるこうした性能が、これからのAIではますます重要になります。
そしてそれは、いずれ、AIを社会の中で使い続けるための条件になっていきます。

AIが日常や仕事に本当に根づくためには、「高性能」だけでなく、「使い続けられる効率」も欠かせないのです。



生成AI活用体験談13回 AIに頼りすぎていませんか?AIが使えない時に困らないための仕事の備え

生成AIは便利な一方で、通信障害やサービス停止、社内ルールなどにより一時的に使えないこともあります。AIに頼りすぎず、AIが使えない時でも仕事を止めないための備えをしておきましょう!

「チャッピー!今日もよろしく〜♪」——しかし画面はザァァァ…と乱れ、Wi-Fiが切断。
「チャッピーなしで仕事って…どうやるんだっけ…」と途方に暮れ、机に積み上がるタスクを前に思考停止。
Wi-Fiが復活したあと、上司に「すいません…体調不良で…」と有給申請書を出す羽目に。

AIに頼りすぎていませんか?チャッピーがいなくても動ける自分に!

①生成AIは便利。でも「使えない時」のことを考えていますか?

ChatGPTをはじめとする生成AIは、文章作成、メール返信、議事録作成、資料のたたき台づくり、アイデア出しなど、さまざまな業務で活用できる便利なツールです。

一度使い慣れると、

「メール文はAIに考えてもらおう」
「Excelの集計方法はAIに聞こう」
「企画書の構成はAIに出してもらおう」

というように、日々の仕事の中で自然にAIを頼る場面が増えていきます。

しかし、ここで一度考えておきたいことがあります。

もし、今日突然AIが使えなくなったら、仕事は進められるでしょうか?
今回の4コマ漫画では、いつも頼りにしているAIキャラクター「チャッピー」が、通信障害のような状態でうまく使えなくなってしまいます。
主人公は慌ててルーターを確認しますが、メール返信、Excel集計、データ分析、企画書作成、プレゼン資料、会議準備など、やるべき仕事は山積みです。

そして思わず、
「チャッピーなしで仕事って、どうやるんだっけ……」

これは少し大げさに見えるかもしれません。
しかし、生成AIが業務に深く入り込んでいくほど、実際に起こり得る問題でもあります。

②AIに頼りすぎると、どんなリスクがあるのか

生成AIの活用そのものは、決して悪いことではありません。
むしろ、うまく使えば業務効率化や生産性向上につながります。

問題は、AIが使えない時に、自分や会社の業務が止まってしまう状態です。

たとえば、次のようなケースが考えられます。

• インターネット接続が不安定でAIにアクセスできない
• 利用しているAIサービスに障害が発生する
• アカウントや契約の問題で一時的に使えなくなる
• 社内ルール上、入力できない情報がある
• 外出先や現場でAIを使えない
• AIの回答が間違っていて、人が判断し直す必要がある

このような時に、普段からAIに任せきりにしていると、急に手が止まってしまいます。

特に、一人の社員が複数の業務を担当していることも多く、業務が属人化しやすい傾向があります。

そこにAI依存が加わると、便利になる一方で、「AIがないと回らない業務」が増えてしまう可能性があります。

大切なのは「AIを使わないこと」ではなく「使えない時も動けること」
ここで誤解してはいけないのは、AIを使わない方がよい、という話ではないということです。

生成AIは、これからの仕事において非常に有効な道具です。
文章作成のスピードを上げたり、考えを整理したり、資料作成の負担を減らしたりする力があります。

ただし、AIはあくまで「仕事を助ける道具」です。
道具が使えない時に、仕事そのものが止まってしまうと困ります。
大切なのは、普段はAIを活用しながらも、AIがない時でも、今まで通り仕事は進められる。この備えがとても重要になります。

③AIが使えない時のために準備しておきたいこと

では、AIに頼りすぎないために、会社として何を準備すればよいのでしょうか。

まず取り組みやすいのは、よく使う業務の型を残しておくことです。
たとえば、

メール返信であれば、よく使う文面のテンプレートを用意しておく。
議事録であれば、記録する項目を決めておく。
企画書であれば、基本の構成を社内で共有しておく。
AIに毎回ゼロから作ってもらうのではなく、AIが作った良い例を社内のテンプレートとして残しておけば、AIが使えない時にも活用できます。

また、AIに任せている業務ほど、次の点を確認しておくことも大切です。

• その仕事の目的は何か
• 最低限必要な情報は何か
• 最終判断は誰が行うのか
• AIを使わない場合の手順はあるか
• 社内で代わりに対応できる人はいるか

これらを整理しておくことで、AIを使う時にも、使えない時にも、業務が安定しやすくなります。

④「AIに聞けばいい」だけでは、社内にノウハウが残らない

AI活用でよく起こる問題の一つに、AIとのやり取りがその人だけのものになってしまうということがあります。

たとえば、ある社員がChatGPTを使って上手にメール文を作っていたとしても、そのプロンプトや考え方が共有されていなければ、他の社員は同じように活用できません。

また、その社員が不在の時や、AIが使えない時には、業務が止まりやすくなります。

AIを本当に会社の力にするためには、個人の便利ツールで終わらせず、社内のノウハウとして蓄積していくことが大切です。

たとえば、

• よく使うプロンプトを共有する
• 成功したAI活用例を社内で紹介する
• 業務別のテンプレートを作る
• AI利用時の注意点をまとめる
• AIを使わない場合の手順も残しておく
このような取り組みを行うことで、AI活用は一部の人だけのものではなく、会社全体の資産になっていきます。

⑤AI時代に必要なのは「丸投げ」ではなく「判断する力」

生成AIは、とても自然な文章を作ってくれます。
そのため、つい「AIが言っているから大丈夫」と思ってしまうことがあります。

しかし、AIの回答は必ずしも正しいとは限りません。
古い情報が含まれていたり、事実と異なる内容が混ざったりすることもあります。

だからこそ、AI時代に必要なのは、AIに丸投げする力ではなく、AIの回答を確認し、判断し、修正する力です。

「この内容は本当に正しいか」
「自社の状況に合っているか」
「お客様に出しても問題ない表現か」
「個人情報や機密情報を含んでいないか」

こうした確認を人が行うことで、AIは安心して使える道具になります。

⑥AI活用と同時に「備え」が必要

中小企業にとって、生成AIは大きなチャンスです。
人手不足の中でも、文章作成や情報整理、事務作業の効率化に役立ちます。
一方で、少人数で業務を回している会社ほど、AIへの依存が強くなると、トラブル時の影響も大きくなります。

そのため、これからAIを導入する企業や、すでに使い始めている企業は、
AIが使えない時にも困らない仕組みを作ること。
このことではじめて安定したAI活用につながります。

まとめ:AIがいる自分も、AIがいない自分も大切に!

生成AIは、仕事を助けてくれる頼もしい存在です。
しかし、便利だからこそ、知らないうちに頼りすぎてしまうことがあります。

AIが使える時は、積極的に活用する。
AIが使えない時は、自分で対応する。

そのためのテンプレートや手順、判断基準を社内に残しておく。
これが、これからの企業に必要なAI活用の考え方です。

AIに頼ることは悪いことではありません。
ただし、AIに任せきりにするのではなく、AIと一緒に働く力を育てていくことが大切です。

AIに頼りすぎて自分の力を手放してしまわないように——その意識があるだけで、AIとの関係はもっとバランスのいいものになります!
チャッピーも蔵人くんも、みんな仲間。でも、最終的に仕事を動かすのはあなた自身です!


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生成AI入門トピック第9回 AIに私のことがバレてる!? 「メモリ」と「学習」の違い

生成AIと話していたら、まるで私のことを知っているかのように回答してきた。そんな経験はありませんか?

「どうして、私の仕事を知っているの?」
「もしかして、どこかで調べたの?」

少し不安になるかもしれませんが、ネット上を調べてきたとは限りません。

実は、生成AIには、以前の会話を参照する「メモリ」という機能があります。
今回は、その「メモリ」と、一般的な「学習」の違いをお話しします。

※メモリの仕組みや使える機能は、生成AIによって異なります。今回はChatGPTを例にお話しします。

どうして私のことを覚えているの?

ChatGPTには、以前の会話で知った情報を自動的に参照する仕組みがあります。

仕事の話や趣味の話。
何気ない相談の中で話したことが、メモリを経由して回答に反映されます。
時には『そんなこと、いつ相談したっけ?』と、人間のほうが忘れてしまっていることもあります。

そして、生成AIは、それらの記憶、つまり「メモリ」を、質問に応じて適切に引き出して使っています。
なので、毎回同じ説明をしなくても、それらを踏まえた回答が返ってくるようになっています。

つまり、AIが自分のことを勝手に調べたのではなく、実は、自分が以前に伝えた情報を使っているだけなのです。

「メモリ」と「学習」は別のもの

一方で、皆さんも『生成AIは会話のやりとりを学習することがある』という話を聞いたことがあると思います。

そうすると、『AIが私のことを学習したのかな?』と思う方もいるかもしれません。

ですが、ここでいう「メモリ」と、AIの「学習」は別のものです。

「メモリ」は、以前共有された情報を、その人への回答に反映する仕組みです。

ChatGPTのサーバに保存されますが、ほかの人からは見えません。
なので、皆さん自身の会話にしか反映されません。

一方の「学習」は、AIのモデル自体を改善することを指します。
そして、AIのモデルは、すべてのユーザーで共有しています。
ですので、ほかの人の会話にも反映されることがあります。

このように「メモリ」と「学習」では、大きな違いがあります。

そして、自分に合った回答をしてもらうために必要なのは、主に「学習」ではなく「メモリ」です。

覚えている内容は確認できる

「メモリ」の内容は画面で確認できます。
プロンプトで「私について何を覚えていますか?」と聞いてもいいですが、設定画面なら一字一句確認できます。

設定画面の見方は生成AIによって異なりますが、ChatGPTなら、左下のアカウントのアイコンをクリックします。

「パーソナライズ」というメニューが表示されますので、選択すると、画面の中央に設定欄が開きます。

そのままメニュー画面を下のほうにスクロールしていくと「メモリ」という機能があります。

その中にある「管理」ボタンを押すと、今どんなことを記憶しているのか、一覧で確認することができます。

(※設定欄の表示方法は、バージョンによって変わることがあります。記載の情報は2026/06/25現在のものです)

覚えている内容を確認し、不要なものがあれば削除できます。
2026/06/25現在のChatGPTなら、削除してほしいメモリをチャット欄で教えてあげれば削除してくれます。

また、メモリ機能そのものを無効にすることもできます。

メモリ機能が有効になっていると、会話のやりとりが、ほかのチャットの結果に引きずられてしまうことがあります。
毎回新しい状態でチャットを始めたい場合などは、オフにしておくとよいでしょう。

まとめ

生成AIが自分のことを知っていても、どこかから勝手に調べてきたとは限りません。
以前の会話が、メモリによって参照されているだけの可能性もあります。

メモリは、その人に合った回答をするための仕組みです。
AIのモデル自体を改善する学習とは異なります。

「私のことがバレている?」と感じたら、まずはメモリの内容を確認してみましょう。
そして、何を覚えてもらうかは、自分で調整することができます。

メモリをうまく活用して、自分に合った生成AIにカスタマイズしてみましょう。


生成AI活用体験談第12回 ExcelのエラーはAIに聞けば30秒で解決!ChatGPTを使ったExcel関数トラブル対処法

「また出たーー!!関数嫌い〜!トホホ…」。

Excelの合計欄に並ぶ#VALUE!エラー。「よし、自分で解決するぞ!苦手意識克服!」と参考書を積み上げたものの——

1時間後、机に突っ伏しながら「……ギブ……チャッピー……お願い……」。チャッピーに相談すると、30秒で「原因:セル参照ミスでした」と解決。「…30秒か……はい…」。

① また出た!#VALUE!エラー 関数エラーはなぜ起きる?

Excelで関数を使っていると、突然セルが赤い「#VALUE!」や「#REF!」といったエラー表示になることがあります。今回の事務員さんは、売上データの合計を出そうとした数式でVALUEエラーが全行に並んでしまいました。

VALUE!エラーとは、数式に使われているデータの型が合っていないとき(数値を期待しているセルに文字や空白が入っているなど)に表示されるExcelのエラーメッセージです。

VALUE!

データの型が合っていない
数値のはずのセルに文字・空白・記号が混じっているときに発生

REF!

参照先のセルが存在しない
行や列を削除したことで、数式が参照していたセルがなくなったときに発生

DIV/0!

0で割り算しようとしている
割る数のセルが0または空白のときに発生

NAME?

関数名・範囲名が間違っている
関数名のスペルミスや、存在しない名前を参照したときに発生

② 「自分で解決するぞ!」 1時間後に起きたこと

「よし!自分で解決するぞ!苦手意識克服!」と、事務員さんはExcel関数完全ガイドを積み上げて奮闘しました。

セル参照とは?エラーの原因は?データの型は?——メモを取り、参考書をめくり続けること1時間。

結果は——机に突っ伏しながら「……ギブ……チャッピー……お願い……」。チャッピーが「ええっ!?大丈夫ですか!?」と心配する声が聞こえる中、ようやく白旗を上げました。

⚠️ 「自分で頑張る」が逆効果になるとき

Excelのエラー解決は、正直なところ「原因さえわかれば一瞬」で解決できることがほとんどです。しかしその「原因特定」に時間がかかるのが難しいところ。参考書を読み込んでも、自分のケースに当てはまる答えを見つけるのに時間がかかります。AIはエラーメッセージと数式を見れば、即座に原因の候補を挙げてくれます。

③ チャッピーに相談したら30秒で解決した

「チャッピー……お願い……」と、ついにAIに助けを求めた事務員さん。

チャッピーへの伝え方はシンプルです。エラーが出ている数式とエラーメッセージをそのまま貼り付けて、「なぜエラーが出るのか教えてください」と送るだけ。

💬 チャッピーへの相談例

Excelで以下の数式を入力したら#VALUE!エラーが全行に出ました。
数式:=SUM(B2:B10/C2:C10)
原因と修正方法を教えてください。

解決しました!
原因:セル参照ミスです。C列のデータに空白セルが含まれており、数値以外のデータと演算しようとしたため#VALUE!エラーが発生しています。

修正案:=SUMPRODUCT(B2:B10,C2:C10) に変更するか、C列の空白セルを0に修正してください。

「解決しました!」「……30秒か……はい……」。
1時間の奮闘がうそのように、あっさり解決してしまいました。チャッピーの「自分で頑張るのもいいですが、早めに頼ってくださいね♪」という一言が、今回の教訓をすべて表しています。

④ ChatGPTにExcelエラーを相談するときの正しい伝え方

Excelのエラーをチャッピーに相談するとき、伝え方ひとつで回答の精度が変わります。「エラーが出た」だけでは原因を絞り込みにくいため、以下の3点をセットで伝えましょう。

📋 Excelエラー相談のテンプレート

【エラーメッセージ】〇〇エラー(#VALUE! / #REF! など)が出ています
【数式】使っている数式:=〇〇(そのままコピー)
【状況】〇〇のデータを集計しようとしています
【依頼】原因と修正方法を教えてください

⑤ Excel作業でAIが特に役立つ場面

関数エラーの解決だけでなく、Excel作業全般においてAIは強い味方になります。

✅ ChatGPTが力を発揮するExcel関連の場面

・エラー解決:#VALUE!・#REF!・#DIV/0!などのエラーの原因特定と修正方法の提示

・関数の書き方:「〇〇を集計したい」と伝えれば、適切な関数と数式を提案してくれる

・VLOOKUP・IF文:複雑な条件分岐や参照関数の構造を、やさしく説明・作成してくれる

・ピボットテーブル:「このデータをこう集計したい」という要件から、手順を教えてくれる

・マクロ・VBA:「この作業を自動化したい」という要件から、VBAコードを生成してくれる

「AIに任せる」ことで生まれる時間を、もっと大切な仕事に

1時間かけてエラーと格闘していた時間が、30秒で解決できたら——残りの59分30秒を、企画のアイデアや、お客様への対応、もっとクリエイティブな仕事に使えます。AIに任せるところは任せるという判断が、仕事全体のパフォーマンスを上げる最強の戦略です。

✅ 「自分で頑張る」と「AIに任せる」の使い分け

• 自分で取り組む価値があること:判断・企画・コミュニケーション・創意工夫など、人間ならではの作業

• AIに任せるべきこと:エラー解決・関数の作成・データ整理・反復作業など、パターンがある作業

• 目安:「10分以上調べても解決しない」と感じたら、まずAIに聞いてみる

まとめ:チャッピーと最強コンビで仕事を効率よく!

「苦手意識を克服しよう!」という意欲はすばらしいですが、Excelのエラー解決はAIが圧倒的に得意な分野です。エラーメッセージと数式をそのまま貼り付けてチャッピーに聞くだけで、30秒で原因と修正方法が返ってきます。

「自分で頑張るのもいいですが、早めに頼ってくださいね♪」というチャッピーの言葉通り、頼れるときは遠慮なく頼る——それが、事務員さんとチャッピーの最強コンビの秘訣です!


こんな事務員さんのようなご体験がある方、
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