生成AI活用体験談第3回 「いい感じにまとめて」はNG!ChatGPTに伝わる指示の出し方【プロンプト入門】

上司に「いい感じにまとめて」と言われて困ったことはありませんか?
実は、AIへの頼み方も同じ。「いい感じに」と伝えただけでは、チャッピーも「え、えっと…」と困ってしまいます。

AIは、具体的に伝えるほど、より良い回答ができます。この記事では、すぐ使えるプロンプトのコツをやさしく解説します。

① 上司の「いい感じに」に途方に暮れた事務員さん

「上司に『いい感じにまとめて』って言われたけど、どうしたらいいの〜!?」——このセリフ、身に覚えがある方も多いのではないでしょうか。

「いい感じ」という言葉には、目的も、対象も、ボリュームも何も含まれていません。だからこそ困ってしまうのです。これはAIに対しても、まったく同じことが言えます。

② 「いい感じにまとめて〜!」とチャッピーにお願いしてみた

藁にもすがる思いでチャッピー(ChatGPT)に「いい感じにまとめて〜!」と入力した事務員さん。チャッピーの返答は——

💬 チャッピーの返答

「いい感じ」だけでは判断できません!目的・対象・トーン・文字数などを具体的に教えてください!

そう、AIは「いい感じ」という曖昧な指示だけでは動けません。これはAIが賢くないのではなく、AIが言葉通りに受け取る存在だからこそ起きることです。

③ 「シュッとして、ふわっとして、バシッとした感じ」でフリーズ!

「よし!では『シュッとして、ふわっとして、バシッとした感じ』でお願い!」と意気揚々と入力した事務員さん。しかし結果は——

🚨 エラー:意味を解釈できません
チャッピー、フリーズ———!!!

感覚的な言葉、擬音語、抽象的な形容詞はAIには伝わりません。「シュッとした」「ふわっとした」は人間同士なら通じても、AIには解釈のしようがないのです。

ChatGPTに伝わる「プロンプト」の4つのコツ

❌ 伝わりにくい指示
「いい感じにまとめて」
「シュッとした文章で」
「かっこいい感じに」
「ふわっと書いて」
✅ 伝わる指示
「300文字以内で箇条書きに」
「20代女性向けのやわらかい文体で」
「結論を最初に書いて」
「専門用語を使わずに」
  • コツ① 目的を伝える
    何のためにまとめるのかを最初に書きましょう。「社内共有用の報告書として」「SNS投稿用に」「お客様へのメール文として」など、用途が明確になるだけで出力の質がぐっと上がります。

  • コツ② 対象読者を伝える
    「誰が読むか」を伝えると、文体やレベル感が変わります。「AI初心者の事務員向けに」「経営者向けに」「小学生にもわかるように」など、読者像を一言添えるだけで効果的です。

  • コツ③ 文字数・フォーマットを指定する
    「300文字以内」「箇条書きで5点」「見出しをつけて」など、形式を具体的に指定しましょう。何も指定しないと、AIは自分で判断して出力するため、期待と違う形になることがあります。

  • コツ④ トーン・文体を言葉で説明する
    「ビジネスメール調で、丁寧だが硬すぎない表現で」
    「友人への連絡のようなカジュアルなトーンで」
    「簡潔でキレのある、広告コピー風の文体で」
    「です、ます調で格調ある文書で」
    など、感覚ではなく言語化できる言葉でトーンを伝えましょう。「シュッとした」ではなく「簡潔でテンポよい」と言えばOKです。

すぐ使える!プロンプトのテンプレート

📋 プロンプトの基本テンプレート
【目的】〇〇のために、
【対象】〇〇向けに、
【内容】以下の内容を
【形式】〇〇文字以内・箇条書きで
【トーン】〇〇な文体でまとめてください。

✅ 実際の入力例
•「社内共有用の報告書として、チームメンバー向けに、以下の会議メモを、箇条書き5点・300文字以内で、簡潔な文体でまとめてください。」
•「お客様へのお礼メールとして、40代のビジネスパーソン向けに、打ち合わせの御礼と次回日程の確認を、200文字程度・丁寧な文体で書いてください。」

まとめ:AIは「具体的に伝えるほど賢くなる

実際の最新AIは「フリーズ」はしません。漫画ではチャッピーがフリーズしてしまいましたが、実際のChatGPTなど最新のAIは、多少曖昧な指示でも「こういう意味でしょうか?」と確認したり、自分なりに解釈して何らかの回答を出そうとします。

ただし、曖昧なまま答えた結果、期待とはまったく違うアウトプットが返ってくることがあるのも事実。「とりあえず答えは出たけど、全然違う…」という体験を防ぐためにも、最初から具体的に伝える習慣をつけることが大切です。

AIはあなたの指示に誠実に応えようとしているからこそ、具体的な情報を必要としてます。AIに伝える言葉を磨くことは、思考を整理する練習にもなりますよ!