はじめに
こんにちは!株式会社オプトプランニングです。
他業種から転職し、右も左もわからない新人社員がSalesforceを使ってあれこれしてみる様子を書いていこうと思います。
今回は、リリースをやってみようと思います!!
前回までのおさらいと気づき
今までのやってみたこと
前々回 は変更セットの作成を行いました。
そして 前回 は変更セットのアップロードを行い、送信変更セットのアップロード前後の違いを確認しました。
使用環境やリリースの内容については 利用環境と内容 を見てください。
前回のブログアップ後に気づいたこと
今回の本題であるリリースを行う前に、前回のブログアップ後に気づいたことを書いていきたいと思います。
前回、変更セットのアップロード前後の比較・確認を行うために画像を載せていました。
この部分に、前回は全く気づかなかったちょっとした違いがありました。
どこかわかりますか…??
なんと、変更セットコンポーネントの「名前」が違うのです…!!!!!
リリース作業は実務でも行いましたが、アップロード後にコンポーネントの名前が変わることは気づいていませんでした…!!
なので、全てのコンポーネントの名前が変わるのか、特定の種別のコンポーネントだけなのかなどについても不明です…
今回に関しては、アップロード前はAPI参照名が表示されており、アップロード後は表示ラベルが表示されているようです。
(ちなみに、受信変更セットでは表示ラベルが表示されているようです。)
どうしてこのような動作になるか不明ですが、今まで一貫して以下の権限セット1つをコンポーネントに追加して作成した変更セットを使用しています。
この件については、なぜこのようなことが起こるのか・他の種類のコンポーネントの時はどうなるのかなど、詳細がわかり次第ブログでご紹介できるように調査を続けていきたいと思います。
(もしかしたら、プロファイル関係の変更セットだったからかな…?と思ったり…)
今回のブログでもコンポーネント名が入った画像が出てきますが、名前が違っても間違いなく同じ変更セットを使用していますので、特に注意書きなどありませんがそのように読み進めていただければと思います。
受信変更セットを確認してみた
初っ端から脱線してしまいましたが、話を戻してリリース作業を再開していきます!!
開発環境で作成した「送信変更セット」はアップロードすることによりリリース環境で「受信変更セット」として受け入れているはずです。
前回は送信変更セットのアップロード完了までの確認を行いましたので、まずはリリース環境の方で受信変更セットの確認から行っていこうと思います!
最初に、リリース環境である「T2Sandbox」にログインし、設定の検索ボックスに「変更セット」と入力して「受信変更セット」を開きます。
受信変更セットを開いた時、「リリースの情報」という画面に変わった場合は、下へスクロールして最下部にある「次へ」をクリックしましょう。
受信変更セットの一覧が表示されます。
「リリース待ちの変更セット」に前回アップロードした変更セットを確認することができます!!
これで、リリース環境に変更セットのアップロードが無事に行われていることの確認ができました。
変更セット名の部分がリンクになっているので、クリックしてしてみましょう。
すると、変更セットの詳細画面が表示されます。
送信変更セットと違う点として、「ソース組織」があります。
(先ほどの受信変更セット一覧の画面でも確認することができます)
ここでどの環境からアップロードされた変更セットなのかを確認することができます。
また、「有効期限」もあります。
受信変更セットには有効期限が設けられています。
有効期限はアップロード後6か月です。
変更セットをアップロードして半年後にリリースを行うことはないと思いますが…
有効期限が切れると、変更セットは永久に削除されます。
引用:送信変更セットのアップロード(Salesforceヘルプより)
と書かれていますので、後から内容を確認したい時に確認ができない…!ということにならないように気を付ける必要はありそうです。
リリースしてみた
受信変更セットを使用してのリリース
受信変更セットの確認も終わりましたので、遂にリリースを行います…!!
ここまで長かった…!!
リリースは受信変更セットから行います。
受信変更セットの一覧を表示させ、先ほど確認した「リリース待ちの変更セット」のアクション欄にある「リリース」をクリックします。
すると、「変更セットのリリース」画面に移動します。
「テストオプションの選択」にいくつか選択できる項目がありますが、今回は「デフォルト」を選択し、「リリース」をクリックします。
このようなポップアップが立ち上がるので、「OK」をクリックします。
リリースが開始され、画面はリリースを行った変更セットの詳細画面に移ります。
変更セットの詳細の上部にさっきまで無かった「開始されたリリース」という強調表示があります。
この表示が、対象の変更セットが現在リリース中であることを表しています。
強調表示部分の「リリース状況」と書かれた部分はリンクになっており、リンク先では対象の変更セットの詳しいリリース状況を確認することができます。
クリックしてみるとリリース状況の画面に移動しました。
今回は変更セットのコンポーネントが少ないため、リリース状況をみるとすでに「成功」の一覧に表示されていました。
これでリリースは無事に完了です!!!
もしここでなんらかの理由でリリースができなかった場合、「失敗」の一覧に変更セット名が表示され、アクション欄の「詳細を表示」でエラー内容を確認することができます。
また、コンポーネントの数が多かったりApexやVFPがたくさん入っていると検証に時間がかかりますので、その時は気長に待ってみましょう。
リリースの確認
では、今回行ったリリースがちゃんと反映されているか確認してみます。
コンポーネントとして含めた権限セットを確認するため、設定の検索ボックスに「権限セット」と入力して「権限セット」を開きます。
表示される権限セットの一覧に、今回コンポーネントとして含めた「ユーザのMFA認証」が追加されていることが確認でき、ちゃんと変更セットでのリリースができていることがわかりました!!
リリース後の受信変更セットを確認してみた
受信変更セット一覧
リリースは無事に終わりましたが、リリース後の受信変更セットについても確認しておこうと思います。
まずは受信変更セット一覧の画面です。
リリースが成功すると、対象の変更セットは「リリース済みの変更セット」の欄に移動します。
また、「アップロード日」ではなく「リリース日」が表示されるようになります。
受信変更セット詳細画面
次に、リリース後の受信変更セットの詳細画面を確認してみます。
リリース中にあった強調表示がなくなる代わりに、「リリース履歴」が追加されています。
この部分、エラーでリリースが失敗した場合も履歴として追加されていきます。
エラーの場合、「アクション」の「詳細を表示」でエラー内容の詳細を確認することができます。
また、今回は行っていませんが「検証」を行った場合もこの履歴が追加されていきます。
「リリース待ちの変更セット」欄に表示されている変更セットで、この「リリース履歴」にエラーがある場合はリリースを行う前に内容を確認しておく方がいいでしょう。
リリース履歴には開始時刻と終了時刻が表示されているので、どのぐらいの時間でリリースが完了したか確認することもできます。
(今回のリリースは全く時間がかかっていないことが分かります。)
あとがき
リリースはあっけなく終わってしまいましたが、これで無事に変更セットを使用したリリースを完了することができました。
確認作業は別として、実際のリリースも変更セットの作成が一番比重の大きい作業だと思います。
今回は1つのコンポーネントでしたが、リリースするコンポーネントが増えるにつれエラーも起きやすいので、リリースでエラーがでたら変更セットの作り直し&アップロードの繰り返し…を行っていくことになると思います。
変更セットの作り直しやアップロードのやり直し、使いまわしについて、実際にやってみてこのような使い方をすれば効率がいいかも…?と感じたことがいくつかあるので、近いうちにまとめをブログでアップできればと思います。
では、またお会いしましょう!!