本番組織の開発者コンソールは何ができるかやってみた

Salesforceでやってみた

はじめに

こんにちは!株式会社オプトプランニングです。
他業種から転職し、右も左もわからない新人社員がSalesforceを使ってあれこれしてみる様子を書いていこうと思います。

今回はSalesforce本番組織の開発者コンソールは何ができるのかやってみたいと思います。

開発者コンソールとは

開発者コンソールとは、Salesforceが提供する一連のツールを備えた総合開発環境です。
Webベースの開発環境なのでインストールなどの事前準備が不要で、Salesforce組織のアプリケーションの作成やデバッグ、テストなど様々な事が行えます。

そんな開発者コンソールですが、基本的には開発環境であるSandbox上で使用していると思います。
ですが、本番組織でも開発者コンソールを開くことができます。
本番組織とSandboxでできる事の違いがあるのか、違いがあればどんなところかを実際にやってみたいと思います。

本番組織の開発者コンソール

開発者コンソールを開いてみた

本番組織とSandboxで開発者コンソールの開き方に違いはありません。

「⚙」アイコンをクリックすると表示されるポップアップ内にある「開発者コンソール」をクリックすると開発者コンソールは開きます。

ここで「開発者コンソール」が表示されない場合は必要な権限設定が行われていないからかもしれません。
必要権限としては、システム権限の内

  • APIの有効化
  • すべてのデータの参照

の二つです。
この2つが有効になっていないユーザで操作している場合、開発者コンソールの表示はされないので注意してください。

図1 本番組織「⚙」押下後
図1 本番組織「⚙」押下後
図2 Sandbox「⚙」押下後
図2 Sandbox「⚙」押下後

早速、本番組織で開発者コンソールを開いてみましたが、Sandboxで開いた時と違いはありませんでした。

Salesforceにログインした時、Sandboxだと画面上部にSandbox名が表示されますが、そういったものもありません。
違いがなさ過ぎて、同時に開くとどっちがどっちかわからなくなってしまいそうです。

開発者コンソールは別ブラウザで開くので、別組織のものは同時に開かない方がよさそうですね。

図3 本番組織の開発者コンソール
図4 Sandboxの開発者コンソール

Apexを編集してみた

開発者コンソールを無事に開けたので、次は本番組織内にあるApexのファイルを開いて編集してみようと思います。
この時、システム権限として

  • Apex開発

が有効になっているユーザで操作しています。

そもそもApexのファイルを開けるかですが、こちらは問題なく開けました。

編集もできるか試してみます。
赤枠部分をコメントアウトしてみました。

赤枠部分のコメントアウトをすることができました。

次に、編集した内容をSaveしてみますが…

このようなエラーが出てしまいました…

Deployment Failed
Can’t alter metadata in an active org

何度か「Save」を試してみたところ、最初は「Save」をクリックした後エラーが出ていましたが、「Save」をクリックする前から表示されるようになってしまいました。

本番組織ではApexの編集を保存することはできません。

Apexクラスを変更したい時、Salesforce上だけで完結させるためには、Sandbox環境で編集を行い、本番環境に向けて変更セットをアップロード&リリースするしかなさそうです。

ちょっとした変更も例外なく変更セットを使用しなければならない点は要注意です。

クエリエディタを使ってみた

Apexの保存はできませんでしたが、開発者コンソールを開けるということは何かできるはず…

ということで、次はクエリエディタでSOQLクエリの実行を試してみます。

取引先のIDとNameを検索してみましたが、問題なく実行することができました!
本番組織上のデータの検索を行うことはできそうです。

あとがき

今回は本番環境の開発者コンソールでApexの編集とクエリエディタの使用をやってみました。

開発者コンソールは基本的にSandboxで使用するものという位置づけのようなので、本番環境からの使用はあまり期待しないほうがよさそうです。

他の機能についても、今後やってみたで検証できればと思います。

では、またお会いしましょう!!