AWSについてのざっくりとしたお話

AWS(Amazon Web Services)image

今回はAWSについて書いてみたいと思います。ただ、もしかしたら弊社ブログを読んでくださっている方の中には「そもそもAWSって何?AWSって言葉自体は聞いたことあるけど、どんなものかよく知らないんだよね~」という方もいらっしゃるかもしれません。

ですから、今回のブログではそのあたりの概要について「ざっくり」と書いてみたいと思います。

1. そもそもAWSってなんだろう?をざっくりと説明します。

AWSというのはAmazon Web Servicesの略称です。つまり、AWSというのはAmazonがやっているクラウドコンピューティングサービスです。

Amazonは有名なので知らない方はなかなかいらっしゃらないと思います。今このブログを読んでくださっているあなたもおそらくAmazonで商品を購入したことはあるでしょう。多くの人がAmazonに対して抱いている一般的イメージとしては「インターネット上の本屋さん」といった感じでしょうか?(もっとも、ご存知のとおりAmazonの商品は書籍だけではありませんが。)

当初AWSはそのAmazonが自社の業務に使うシステムとして作ったものでしたが、その後一般にもリリースされました。以降、さまざまな進化を遂げつつ今日に至っています。

2. じゃあ、クラウドサービスってなんだろう?をざっくりと説明します。

さて、ではクラウドサービスってなんでしょうか?これは要するに、インターネット経由でコンピューティングやデーターベースやストレージなどの色々なITリソースを利用できるサービスのことです。これらを全部自分のオフィスや自宅に用意するのは費用的にもスペース的にも大変ですよね?

そこでインターネットの普及とともにクラウドサービスが登場したわけです。特にAWS、Microsoft Azure、GCP (Google Cloud Platform)は代表的なクラウドサービスです。これらのクラウドサービスからリソースを借りてシステムを構築するわけですね。弊社ではこの中でも特にAWSを得意としております。

3. 従来のシステムとの違いは?をざっくりと説明します。

企業がサーバーを利用したシステムを構築する場合、当初は「オンプレミス」と呼ばれる物が主流でした。これも詳しく話しだすとキリがないのですが、言うなれば「自社運用」です。つまり、サーバー等の機器を全部自社で用意し運用していく方式です。

もちろん今でもこの方式で運用されているシステムはたくさんあります。ただ、この方式の場合自社で構築・運用するので最初の導入までにお金や時間がずいぶんかかります。また、導入した後も管理・維持していく上でのコストがかかります。全部自社で用意するとなると、自社の都合に合わせて自由に環境を作れるというメリットもありますが、お金や手間もそれなりにかかるわけです。

なんとかコストダウンや効率化を図りたいところですよね?そこでAWSの登場です!オンプレミスと違ってAWSが用意したクラウド上のリソースを使用してあなたの会社のシステムを構築するわけですね。

4. AWSを導入する利点は?をざっくりと説明します。

さあそれではAWSの利点の説明に入りましょう。まず、AWSを使用すると金銭的にも時間的にも導入コストを下げることができます。オンプレミスと異なり、ハードウェアはインターネットでつながった向こう側のどこかにあるAWSのデータセンター(セキュリティ上の理由などから、具体的にそれがどこなのかといったことは公表されていません)にある物を借りて使います。

基本的にはハードウェアの調達が不要であることと、システムの構築にかかる時間も短くてすむことから初期費用という点ではかなりAWSの方にアドバンテージがあると言えます。また、運用開始後のコストに関しても、AWSは使った分だけ利用料金を支払う従量課金制であるので無駄な費用が発生しにくいのが特徴です。さらには、オンプレミスと違って構築したシステムの規模を後からその時々の都合で大きく拡張したり小さく縮小したりすることも可能だという柔軟性があります。これもコスト削減につながりますね。

メンテナンスに関しても、ハードウェアの部分に関しては基本的にはAWS側で面倒をみてくれます。コストの面だけでなく、機能・性能といった面やセキュリティといった面においてもAWSは意欲的で、それゆえにかなり速いスピードで新しいサービスが次々とローンチされています。

と、ここまで書くとシステムを構築するならAWS一択かなぁといった印象を持った方もいらっしゃるかもしれませんね。確かにAWSの方が導入時の初期費用は安くすみますし、運用開始後も無駄な費用が発生しにくいですが、システムの規模や使い方によってはオンプレミスの方が費用が掛からない場合もあり得ます。また、AWSはオンプレミスと違ってハードには手を触れることができません。ですから、場合によってはオンプレミスの方がいいということもあるでしょう。あるいは、現在オンプレミスで利用しているシステムをそう簡単にAWSに移行することはできないという場合もあるかもしれませんね。

そんな場合でもAWSではオンプレミスと連携するためのサービスが用意してあります。AWSとオンプレミス、どちらか一方に絞るのではなく連携させて上手に使うということも可能になっているのです。

◆ 最後に:より詳しく知りたい方へ

少し長くなりましたが、ここまでAWSについて「ざっくりと」説明させていただきました。いかがでしたでしょうか?より詳しい説明を聞きたいという方、自社にも導入してみようかなと思われた方がいらっしゃいましたら、どうぞご遠慮なさらずに弊社までご連絡くださいませ。ざっくりとではなく、あなたと「じっくりと」AWSについてお話できる機会を楽しみにお待ちしています。

【AWS】S3で2分55秒でWebサイトをインターネット上に公開する。

AWS S3

皆さんは、AWS S3の「静的ウェブサイトホスティング」という機能をご存じでしょうか?
この機能を利用すると、だれでも簡単にインターネット上にWebサイトを公開することができます。
また、普段からAWSを利用している人でも「知っているけど使ったことがない」という人が案外多いのではないでしょうか。(自分がそうでした
そこで今回、「どのくらい簡単なのか?」を

  • Webサイトが公開されるまでの時間

を計測しながら、実際に検証してみたいと思います!

1. 静的ウェブサイトホスティングとは


そもそも 静的ウェブサイトホスティング とは何なのかと言うと

静的ウェブサイト → いつ・どこで・だれがアクセスしても変わらないWebサイトのこと。
ホスティング   → WebサイトやWebアプリケーションをインターネット上で一般公開すること。

つまりは

「いつ・どこで・だれがアクセスしても変わらないWebサイトをインターネット上に一般公開すること」

ことになります。

ちなみに、この逆でGoogleなど検索結果によって表示される内容が変わるものを動的ウェブサイトと言います。
そして、今回検証するS3の「静的ウェブサイトホスティング」というのは

「S3を利用すれば、いつ・どこで・だれがアクセスしても変わらないWebサイトをインターネット上に一般公開することができる」

という、S3にアクセスするとWebサイトが見れるようになる機能になります。

※イメージ図

2. 内容


今回の検証内容は、AWS公式チュートリアルの

を参考にします。

検証の前に一度こちらのチュートリアルを実践しました。 わかりやすく簡単でした。
検証のおおまかな流れは以下のとおりです

  1. 公開したいhtmlファイルを用意する。
  2. S3バケットを作成する。
  3. 静的ウェブサイトホスティング機能の設定をする。
  4. S3バケットへのアクセス権限設定をする。
  5. S3バケットに対してWebブラウザからアクセスする。

3. 検証


htmlファイルの用意

こちらのindex.htmlが、今回公開したいWebページのホームになります。
検証ですので最低限表示されるものを記述しただけになります。

こちらのerror.htmlは、今回公開するWebページがエラーの際に表示されるページになります。

(0:00) 開始

(0:01) AWSへログイン

(0:15) S3バケットを作成

S3コンソール画面から バケット を選択し、バケットを作成 を押します。

(0:17) S3バケット作成時の設定

バケット作成の設定は赤枠を設定しました。

① バケット名
作成するバケット名を入力します。
作成するバケット名は全リージョンで一意でなければなりません。

② AWSリージョン
バケットが作成されるAWSリージョンを選択します。
日本国内であれば東京や大阪を選びましょう。

③ パブリックアクセスをすべてブロック
パブリックアクセスの設定をおこないます。
今回は検証としてWebサイトを公開するのでこちらはチェックを外します。

④ 警告内容の承認
パブリックアクセスをすべてブロックをオフにしたことによる警告です。
S3内のWebサイトを公開するのでチェックを入れます。

そのほかはそのままで、ページ一番下の バケットを作成 を押します。

(0:50) 作成されたバケットの設定

無事S3バケットが作成されました。
この 作成されたバケット を選択します。

(1:00) 「静的ウェブサイトホスティング」の設定

プロパティタブ を選択します。

この時点では静的ウェブサイトホスティングが無効になっています。
静的ウェブサイトホスティングの 編集 を押します。

編集内容では赤枠を設定しました。

① 静的ウェブサイトホスティング
静的ウェブサイトホスティング機能の有無を選択します。
今回の目的の機能なので 有効にする を選択します。

② ホスティングタイプ
ホスティング機能の種類を選択します。
作成したバケットで公開するので 静的ウェブサイトをホストする を選択します。

③ インデックスドキュメント
公開したいWebサイトのホームとなるページ名を入力します。
最初に作成したファイル名のindex.htmlと入力します。

④ エラードキュメント
エラーの際に表示されるページ名を入力します。
オプションになっているため入力しなくても問題ありませんが
検証のためこちらにも、最初に作成したファイル名のerror.htmlを入力します。

そのほかはそのままで、ページ一番下の 変更の保存 を押します。

(1:40) WebサイトのURLを確認。

先ほどの設定が反映され、静的ウェブサイトホスティングが有効になりました。
この、バケットウェブサイトエンドポイントに表示されているURLがWebサイトのURLになります。

(1:45) バケットポリシーの設定する。

アクセス許可タブ を選択します。

この時点ではまだ何もポリシーが設定されていません。 バケットポリシーの 編集 を押します。

上記ポリシーのバケット名の部分を作成したS3バケット名に変更します。
このポリシーは、指定したバケット内のオブジェクト(ファイル)に対してGETアクションを可能にさせます。
このポリシーを設定して 変更を保存 を押します。

{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Sid": "PublicReadGetObject",
            "Effect": "Allow",
            "Principal": "*",
            "Action": [
                "s3:GetObject"
            ],
            "Resource": [
                "arn:aws:s3:::バケット名/*"
            ]
        }
    ]
}

ポリシーに問題なければ先ほどの画面にポリシーが表示されます。

(2:17) htmlファイルをS3バケットへアップロードする。

作成したバケットにindex.htmlとerror.htmlをアップロードします。

(2:55) WebサイトのURLへアクセス

先ほど確認した、バケットウェブサイトエンドポイントに表示されているURLをクリックすると…
無事index.htmlの内容が表示されました!!
記録は2分55秒 たったこれだけの時間でWebサイトが公開できてしまいます。AWS恐るべしですね。

また、存在しないアドレスを入力した際にはerror.htmlが表示されます。


5. あとがき

今回、S3の「静的ウェブサイトホスティング」の機能ではに簡単にWebサイトを公開することができました。
また、今回はWebサイトのURLをバケットウェブサイトエンドポイントの値そのままで使用しましたが、AWSの他サービスと連携することによりドメインの変更することも可能です。

次回はそのドメイン変更を「S3静的ウェブサイトのドメインを変更する」で実施してみたいと思います。

広島のスマートSMEサポーターとして、弊社が経済産業省から認定を受けました

広島のスマートSMEサポーター、オプトプランニング

広島のクラウドエンジニアカンパニー・オプトプランニングです。

2021年6月7日に経済産業省から弊社はスマートSMEサポーターとして認定を受けました。

スマートSMEサポーター制度の詳細は以下のサイトをご確認ください。

https://smartsme.go.jp/

一部、引用すると、スマートSMEサポーター制度とは、中小企業の生産性を高めるためのITツールを提供するITベンダー等のIT導入支援者を「情報処理支援機関」として認定する制度のことです。

ITツールを導入したい中小企業はどんなツールをどんな企業に依頼すればいいかわからないといった悩みに対して、本認定を受けたITベンダーや認定を受けているITベンダーの情報を見ながら依頼先を選定することができます。

また、中小企業が使いやすいITツールの開発をITベンダー等に促すとともに、中小企業のIT導入を通じた生産性向上を図ります。

オプトプランニングは、

・kintone(キントーン)業務アプリ開発サービス

・無料RPAツール「Power Automate Desktop」の導入支援

・クラウド基盤(インフラ)構築・運用サービス(AWS)

・テレワーク・モバイルワーク導入支援コンサルティングサービス     

・中小企業向けセキュリティ対策「あんしんプラス」ウイルスバスタービジネス

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などを提供しております。

主に広島の中小企業の生産性向上に向けて、取り組んで参ります。

弊社のサービスにご関心がある方は以下にて、お気軽にお問い合わせください。

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