削除後のデータについての気づき

気づき

はじめに

こんにちは!株式会社オプトプランニングです。
Salesforceでいろいろやってみた中での「ちょっとした気づき」を書いていこうと思います。

Salesforceの削除は、基本的に物理削除ではなく論理削除です。
このことについては多くの先輩方が詳しく説明して下さっているので私からの説明は割愛させていただきます。
論理削除ということで、レコード・カスタム項目・カスタムオブジェクトについて削除した後のデータについて気づいたことを書いていこうと思います。

また、普段Lightning Experienceを利用している場合の内容です。

レコードの削除後

削除後のレコードの行方は?

レコードの削除後、削除したレコードはどこにいくか知っていますか??
削除したレコードは一定期間「ごみ箱」にいます。

間違って削除した!!という時は「ごみ箱」を見てみましょう。

ごみ箱の場所は?

ごみ箱はアプリケーションランチャー内にあります。

左上にあるカラフルな9つの「・」をクリックすると表示されるポップアップの一番下にある「すべて表示」をクリックします。

図1 9つの「・」をクリック後に出現するポップアップ
図1 9つの「・」をクリック後に出現するポップアップ

アプリケーションランチャーが開くので、「すべての項目」を見てみましょう。
「ごみ箱」を見つけることができました。

図2 アプリケーションランチャー内にあるごみ箱
図2 アプリケーションランチャー内にあるごみ箱

削除したレコードはすべてこの「ごみ箱」の中に一定期間保管されています。
間違って削除したレコードはここから復元することができますし、完全に削除することもできます。

図3 ごみ箱の一覧
図3 ごみ箱の一覧

カスタム項目の削除後

削除後のカスタム項目の行方は?

カスタム項目の削除後、削除したカスタム項目はどこに行くか知っていますか??
削除したカスタム項目は一定期間「削除済みの項目」にいます。

間違って削除した!!という時は「削除済みの項目」を見てみましょう。

削除済みの項目の場所は?

削除済みの項目は各オブジェクトの「項目とリレーション」の右上にあります。

削除したカスタム項目は、カスタム項目を作成したオブジェクト詳細の「削除済みの項目」からでしか見ることができないことに注意してください。
レコードとは違い、削除後一か所に集約されているわけではありません。

図4 項目とリレーション右上にある「削除済みの項目」
図4 項目とリレーション右上にある「削除済みの項目」

間違って削除したカスタム項目はここから復元することができますし、完全に削除することもできます。

図5 削除済みの項目の一覧
図5 削除済みの項目の一覧

カスタムオブジェクトの削除後

削除後のカスタムオブジェクトの行方は?

カスタムオブジェクトの削除後、削除したカスタムオブジェクトはどこに行くか知っていますか??
削除したカスタムオブジェクトは一定期間「削除済みオブジェクトリスト」にいます。

間違って削除した!!という時は「削除済みオブジェクトリスト」を見てみましょう。

削除済みオブジェクトリストの場所は?

この「削除済みオブジェクトリスト」ですが、レコードやカスタム項目と違いLightning Experienceでは表示することができません。

ではどうすれば表示できるかというと…

Salesforce Classicだと表示できます!!!

長い道のり

まず、Salesforce Classicに切り替えましょう。

切り替えはプロファイルを参照すると表示される「オプション」内にある「Salesforce Classicに切り替え」をクリックするとできます。

図6 プロファイルからSalesforce Classicに切り替え
図6 プロファイルからSalesforce Classicに切り替え

Salesforce Classicに切り替えるとホーム画面が表示されます。

画面上部にある「設定」をクリックすると、

図7 Salesforce Classicホーム画面
図7 Salesforce Classicホーム画面

次のような設定画面に変わります。

この画面を下にスクロールしていくと左の赤枠部分に「ビルド」が出てくるので、その中の「作成」内に「オブジェクト」があるのでクリックします。

図8 Salesforce Classic設定画面
図8 Salesforce Classic設定画面
図9 「作成」内の「オブジェクト」
図9 「作成」内の「オブジェクト」

カスタムオブジェクトの一覧が表示され、最下部に「削除済みオブジェクト」というのが確認できます。
この「削除済みオブジェクト」ですが、削除したカスタムオブジェクトがない場合、表示されません。

図10 カスタムオブジェクトリスト
図10 カスタムオブジェクトリスト

こちらが探していた「削除済みオブジェクトリスト」です。
やっと見つかりました…!

削除したカスタムオブジェクトはすべてこの「削除済みオブジェクトリスト」の中に一定期間保管されています。
間違って削除したカスタムオブジェクトはここから復元することができますし、完全に削除することもできます。

図11 削除済みオブジェクトリスト
図11 削除済みオブジェクトリスト

おまけ

15日間以上削除されない…?

カスタム項目やカスタムオブジェクトを削除する前、注意事項がかかれたポップアップが出現すると思います。
以下はカスタム項目を削除する前に表示されるものです。

図12 カスタム項目削除時の注意事項
図12 カスタム項目削除時の注意事項

15日を過ぎると、自動的に項目とそのすべてのデータが完全に削除されます。

とありますが…
15日経過後も残っていました~

2021年12月1日に削除した項目が、2022年2月7日の時点で残っていることが確認できます。
約二か月経過していますね!

図13 削除後15日以降も残っていた削除済み項目
図13 削除後15日以降も残っていた削除済み項目

「15日を過ぎると」とありますが、「15日後」ではないのです。
もちろん、15日経過後はいつまでデータが残っているかはわかりませんので、あくまで「こんな事例もあったよ」という参考までに。

もし、15日以上経過後に削除したものを復元したい場合は念のため削除後の各データ保存場所を確認してみたほうがいいかもしれません。

また、15日以上経過していても完全削除されているとは限らない、という点は留意しておいたほうがいいと思います。

念のため復元できるか試したところ、復元できました!!

図14 削除済み項目復元
図14 削除済み項目復元

あとがき

今回きっかけとなったのは、削除したものの復元のためではなく、削除したものの完全削除のためでした。

データが残っている状態だと作業が進まず、完全削除を行おうにも「削除済みオブジェクトリスト」がみつからなかったのです。
私がSalesforceに携わった時には既にLightning Experienceが存在したので、Classicはあまりなじみがないのも原因ですぐに見つけることができませんでした。

プロファイルの設定を行っても一部権限が付与されている場合はSalesforce Classicに切り替えるスイッチャを非表示にできません。
今まで何故だろう?と思っていましたが、まだLightning Experienceで使用できない機能があるからなのだと身をもって体験でき、いい勉強になりました。

カスタムオブジェクトやカスタム項目の作成は近いうちに「やってみた」で書いていこうと思います。

それではまた会いましょう!!

SalesforceでSandboxを作ってみた(2)

Salesforceでやってみた

はじめに

こんにちは!株式会社オプトプランニングです。
他業種から転職し、右も左もわからない新人社員がSalesforceを使ってあれこれしてみる様子を書いていこうと思います。

前回はSalesforceの開発環境であるSandboxを作成しました。今回も引き続きSandboxを作成していきます!!

SandboxのSandboxを作ってみた

SandboxのSandbox…?

はい。冒頭から混乱しそうなタイトルですみません。

SalesforceのSandboxは本番組織から作成するだけでなく開発環境であるSandboxを元にして作成することもできます。

Sandboxのコピーを作成できるということは、開発やカスタマイズを行ったSandboxを元にテストや検証専用のSandboxをそれぞれ作ることができる、ということです。
開発・テスト・検証などの環境を個別に用意できるので、それぞれ並行しての作業もできそうです。

これから作成する機会も多そうなので、今回は前回作成したSandboxを元にSandboxを作成したいと思います!!

設定の「Sandbox」が…見つからない?!

ログイン中の「TSandbox」の設定で 前回の設定から「Sandbox」へを行ったところ、設定の「Sandbox」が表示されませんでした。

Sandboxの作成は本番組織からしかできないようです。

Sandboxを作成する際は、現在ログイン中の環境がどこかを意識しないといけないですね。

図1 TSandboxの設定で「Sandbox」を検索
図1 TSandboxの設定で「Sandbox」を検索

気を取り直して再度Sandboxの作成に挑戦

本番組織にログインし直して、再度Sandboxの作成に挑戦です。
先ほどと同じように「設定」から「Sandbox」へ移動し「新規Sandbox」をクリックします。

「Sandboxの作成」画面で、作成元をクリックするとすべてのSandbox名が表示されるので、作成元にしたいSandbox名を選択します。
今回は先ほど作成した「TSandbox」を選択します。

図2 作成元にTSandboxを選択
図2 作成元にTSandboxを選択

作成元にSandboxを選択すると、「Sandboxライセンス」が1つだけに変わります。
今回はDeveloperで作成したSandboxを作成元に選択したため、Developerだけが選択できるように変わりました。

SandboxからSandboxを作成する場合は、元となるSandboxライセンスと同じライセンス種別でしか作成できないようです。
作成元のライセンスとSandboxライセンスの残数によっては作成できないことがあるかもしれません。
「新規Sandbox」をクリックする前に「選択可能なSandboxライセンス」の残数も確認した方がいいですね。

図3 選択可能なSandboxライセンスの確認
図3 選択可能なSandboxライセンスの確認

「次へ」をクリックしてからは本番組織からSandboxを作成した時と変わりはなく、同様の手順を踏むことでSandboxのSandboxも無事に作成することができました。

図4 作成元にTSandbox選択後
図4 作成元にTSandbox選択後

しかし、今回のSandbox作成では「待機中」から「完了」まで30分程度時間がかかりました。
作成元のデータ量やライセンスの種類は前回と同じはずですが、それ以外にも作成時間に影響するものがあるのかもしれません。

いずれにせよ、「作成」ボタンを押したあとは気長に待つのが一番です~

もしかしたら…ここでもできそう?

「T2Sandbox」が出来上がるまでの間に、気になっていた「ある」部分を確認してみました。
「TSandbox」の左端にある「コピー」の部分です。

この部分をクリックするとSandboxのコピーができそうだなぁと思っていましたが、どうなるのか気になっていたのでやってみました。

図5 気になる「あの」部分、TSandboxの「コピー」
図5 気になる「あの」部分、TSandboxの「コピー」

クリックすると、「Sandboxの作成」画面に変わりました。
「新規Sandbox」ボタンを押した後との違いは「作成元」の部分です。

作成元はすでに「TSandbox」が選ばれており、Sandboxライセンスも1つのみになっていました。
Sandbox情報を入れればあとはこれまでと同じやり方でSandboxを作ることができそうです。

図6 「コピー」クリック後のSandbox作成画面
図6 「コピー」クリック後のSandbox作成画面

作成元にするSandboxが決まっている場合は「コピー」から作成してもいいかもしれません。
どちらからでも作成できることができるので、好きな方法で作成すればよさそうです。

作成した2つのSandboxを見比べてみる

前回と今回で作成した2つのSandboxをよく見てみると、「T2Sandbox」の右端には「コピー元」の情報として「TSandbox」と書かれていることが確認できます。
「TSandbox」は空白でした。
このことから、何を元に作成したSandboxかわからない時はコピー元を見るとよさそうです。

・「コピー元」が空白 = 本番組織を元に作成されたSandbox
・「コピー元」がサンドボックス名 = 記載のSandbox名を元に作成されたSandbox

図7 作成した2つのSandbox
図7 作成した2つのSandbox

あとがき

前回に引き続いて今回もSandboxの作成でしたが、微妙な違いがあったりで新たな発見がありました。
次回はこれらのSandboxを使用していろいろやってみた様子をお伝えできたらと思いますが、もしかしたら全く違う内容になるかも…?(予定は未定)

では、またお会いしましょう!!

関連記事
SalesforceでSandboxを作ってみた(1)